現在放送中のアニメ『ワンピース』エッグヘッド編のED主題歌『The 1』が「世界観にピッタリで鳥肌もの」「神曲」と話題沸騰中のmuque。
4人の中でも特にLenonさんは筋金入りのワンピースファンだということで、メンバーをキャラクターに例えてもらうと「takachiはルフィ」なのだそう…その理由は?
『ONE PIECE』への「最大限のリスペクトを込めて」作った『The 1』

小山内:みなさんは、これまでドラマのタイアップはされていますけど、今回、新曲の『The 1』が、アニメ『ワンピース』のED主題歌となり、放送されています。改めて、このタイアップが決まったときの心境を教えてください。
Kenichi:いや、もう、そうですね…本当に?って。ちょっと現実かどうか疑いましたね。
すごく光栄という喜びの気持ちと同時に、大きなプレッシャーっていうのも感じたのかなっていう気がします。
Asakura:(曲ができあがって)アニメーションをつけてもらって、ようやく「ああ、よかった。楽曲が途中で終わらずちゃんとここまで来れた」と実感がわきました。

小山内:反響は大きかったですか?
Kenichi:情報が解禁されたときには、何年も連絡を取っていなかった友達から連絡が来たり、みたいなのがあって、『ワンピース』の影響力の大きさを感じました。
一同:うん、うん。
小山内:そんな反響の大きな『The 1』に、『ワンピース』らしさをどのように込めたのでしょうか?
takachi:僕がトラックを作ったんですけど、『ワンピース』の世界観は海賊で、しかもずっと旅をしているという壮大なテーマがあるので、そういうものをちょっとでも入れたいと思いました。
それで、サビの前に、海賊の宴をイメージできるようなマーチングっぽいドラムを入れたり、波の音や旗の音をこっそり紛れ込ませたりすることで、少しでも『ワンピース』の世界観に寄り添えればいいな、と。最大限のリスペクトを込めて、やれることはやりました。
【動画】『ワンピース』の楽曲に込めた思いをtakachiが詳しく解説!
muqueメンバーを『ワンピース』のキャラで例えると「takachiはルフィ」その理由は…

小山内:ちなみに、みなさんは『ワンピース』に触れてきた世代ですか?
Kenichi:完全に世代です。特に、Lenonは全巻揃えているくらい。
Lenon:大ファンです。特に学生の頃は、田舎に住んでいたんですけど、最新刊が出るたびに隣町まで自転車を漕いで片道20分くらいかけて買いに行っていたという。
小山内:そうなんですね!では、自分たちがエンディング主題歌を担当することは「まさか!」という感じでしょうか?

Lenon:そうですね。Kenichiも言ったように、光栄なこと以上にプレッシャーのほうがすごくて。どういう気持ちで(ベースを)弾けばいいんだろうって、ちょっとふわふわした感じでした。
Kenichi:『ワンピース』は僕が生まれた年に連載が始まっていて、今でも続いている。そんな歴史を持つ『ワンピース』に自分たちが楽曲として、一作品として携われたことは本当に光栄なことです。
小山内:ちなみに、メンバーのみなさんを『ワンピース』のキャラクターに例えるとしたら、誰がどのキャラクターになるでしょうか?
Kenichi:これは、やっぱり一番愛があふれるLenonに。
Lenon:そうですね…はい、ちょっと緊張しますけど(笑)
Kenichi:じゃあ、僕からお願いします。
Lenon:ちょっとマニアックになっちゃうんですけど、コビーかな。コビーは、真面目で誠実というか、目的に対して信念が強い。そこが、一番Kenichiに合ってるのかなって。

Kenichi:いつ頃のコビーなの?
小山内:それ大事ですよね!(笑)
Lenon:最初の頃じゃなくて、成長したあと。
小山内:凛々しくなったときですね。
Kenichi:うれしいです。
Lenon:Asakuraは、いろんな面を持ち合わせている人だと思うので、二人挙げちゃいます。一人は、わりと後半に出てくる(モコモ公国の住人の)キャロット。

Asakuraは、普段は天真爛漫なんだけど、本番になると本当のボーカリストになるという感じで、キャロットも、バトルシーンでは結構戦うイメージなので、合ってるかなって。
もう一人は、(リュウグウ王国王女の)しらほし。人魚のお姫様みたいな人なんですけど、ネガティブというか自分の殻に閉じこもっていたキャラで。Asakuraも、ライブ前にいい意味ですごく緊張する人なので。そういうところに、しらほしの部分があるのかなと思って。

Kenichi:めちゃくちゃ言い当ててる。ライブ本番前はしらほし、本番中キャロットというのがしっくりきます。
小山内:本当ですか!?ライブ映像を見ても、まったくそんな風には見えませんでした。
Asakura:(緊張で)ずっとしゃべってます。緊張を紛らわすためにずっとしゃべって、ちょっと声をやられたりするくらい(苦笑)
小山内:そうなんですね。takachiさんはいかがでしょうか?
Lenon:takachiは、一番早く思いついたんですけど、(モンキー・D・)ルフィです。ルフィって、いい意味で自分勝手っていうか、自分を貫いてる感じがあるじゃないですか。

そこが通じていて、takachiは曲に関しても「こういう風なのがいい」という強い思いが結構ある。
あとは、人を惹きつける才能があるところ。ルフィは、仲間と一緒に旅をしていますけど、(仲間が)ついていけるルフィがいるから麦わらの一味が成り立っていると思うので、一番合っているのかなと思います。
takachi:…恐縮です。
Kenichi:muqueという船においては、完全に船長ですね。
takachi:引っ張っているつもりはまったくないんですけど、「やりたいこと」っていうのは結構、明確にあって、それで「こういう風にしたい」「次こういうのやりたい」っていうのをいつもメンバーに言って、曲を作って投げちゃったりするので、そういうところは確かに…。
小山内:確かにルフィっぽいですけど、言葉遣いは、かなり謙虚なルフィですね(笑)。最後、Lenonさんはどうでしょうか?
Kenichi:Lenonは、海軍大将の藤虎かなって。

Lenon:ありがとうございます。
Kenichi:というのも、まずは与えられたミッションやタスクとかに対して、忠実というか、すごく職人気質な感じなんですけど、自分の中に正義や信念というのもしっかりあって、それを貫こうとする、すごく青く燃えているイメージもあって。しっかり自分も出してくれる、そういうところは、重なるんじゃないかな。
Lenon:恐縮です(笑)

小山内:みなさんさまざまで個性がありますね。それでいてしっかりまとまっている、という感じでしょうか?
Kenichi:確かに音楽的なルーツも本当に全員バラバラなので、よく今一緒に楽しくやれてるなっていう。自分たちでも不思議に思うくらいです(笑)
小山内:ケンカはしますか?
Kenichi:ケンカは、全然ないですね。楽曲制作のなかで、意見が多少ぶつかることはありますけど、ケンカっていうのはないですね。
“謙虚なルフィ”takachiが率いる“muqueの一味”は、個性も音楽のルーツもさまざま。
まだmuqueをよく知らない人に向けて「まず聴いてほしい推し曲」を聞くと、四者四様の答えが…!