<中村海人 コメント>

――輝元を演じてみて、いかがですか?
輝元は、基本的に活発というか、いつも明るいキャラクターなんですが、回を重ねていくにつれ
翔太の背負ってきたものを知り、彼を理解していきます。それによって、輝元自身も成長していくというのがこの役の魅力で、演じていても楽しいですね。
また、長いシーンのセリフを覚えるのが大変だったり、細かなイントネーションに気をつけるなど、歌やダンスとは違う苦労もありますが、できることがどんどん増えている実感があります。それが、これからの自信にもつながっていくのかなと感じています。
――アドリブも多いと聞きました。
いやぁ…それは、監督がカットをかけないからです(笑)。たとえば、翔太と新しいメニューを考えるといったシーンでも、終わっているはずなのに全然カットにならないから。もう、演じ続けるしかないですよね(笑)。
その場のノリで会話をつないでいくんですけど、神山くんがうまく合わせてくれるので、それが結構楽しかったりもします。最終的にどんなシーンになっているのか、自分自身でも楽しみですね。
――共演者のみなさんについて教えてください。
みなさん、テレビで見ていた方ばかりなので、自分がその方々と一緒に作品を作っているということが驚きです。輝元の両親を演じる竹中直人さんや石田ひかりさんの前では、萎縮しそうになるのですが、気さくに接してくださってとてもありがたくて。
気さくすぎて、撮影の空き時間に、竹中さんと父子の状態のまま言い合ったり、それを石田さんが諫(いさ)めたりと、ドラマのような展開が続いています。

――神山さんとの共演はいかがですか?
近くで見ていて、神山くんの役との向き合い方や、そこへの時間のかけ方がとてもカッコいいなと思っています。
現場での彼は「翔太」の雰囲気のままでいることが多いのですが、皆が少し緊張しているときなどは、場を和ませる言葉をかけてくれることも。そうやって、知らず知らずのうちに助けられているんじゃないかと感じています。
――輝元は翔太を支える立場ですが、中村さんが神山さんを支えることは?
今回の神山くんは、主演で先頭を走らなければいけない立場。だから「自分の調子が悪いと、
現場全体に影響が出てしまう」と感じているんじゃないかな。
そうやって、神山くんがしっかりと座長を務めているので、僕は、現場の雰囲気を明るく保てるよう、皆とふざけ合ったりするのが役目だと思いながら、現場に立たせてもらっています。

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
第2話では、二人の元高校球児の友情がテーマとなっているのですが、友だちとの関係がギクシャクしたりすることって、きっと誰でも経験があると思うんですね。
あとで振り返って、「あのとき、何であの一言が言えなかったんだろう」と悔やんだり…。まさにそんな状況の二人を結びつけるのが「味噌ラーメン」で、翔太が作る一品がどうかかわってくるのかが見どころです。
また、元高校球児の二人の関係性は、翔太と輝元のそれに重なる部分もあったりして、そこか らお互いに一歩ずつ成長していく部分にも注目してもらいたいですね。何より、次の日に「ラ
ーメン食べに行こうかな」と思ってもらえたら、うれしいです。