その時、小池の母親・サツキ(萬田久子)が息切れしながら2人の前に現れた。動揺する綾子に「今日もあなたのこと、ずっと見させていただきました」とサツキは笑顔で話しかける。小池と綾子が初めて会った時も、電話で話した時も、サツキは小池のそばにいたのだ。
サツキは「本当に貴司と結婚する気、お有りなの?」と綾子に問う。将来、大池貿易の社長となる小池と結婚するなら、それにふさわしい人間になってほしい。そして大池の人間として迎え入れたなら何不自由ない生活を約束する、と言うサツキ。
サツキの存在は引っかかりつつも5000億に浮かれる綾子に「それでいいの?」と尋ねる山田。小説を書き続けることに限界を感じていた綾子は、仕事を辞めるいい機会かもしれないと吐露する。それに「イルタン焼き」の頭のほうをくれた小池の優しさにも惹かれていた。
その時、小池からLINEが届く。そこには「もしまだ可能性があるのであれば、母と3人で、もう一度会っていただけませんか?」と書かれていた。綾子は快諾する。