2024年に還暦を迎え、60歳となった"マッチ"こと近藤真彦さん。
そんな近藤さんが、雑誌で「マッチと町中華。」という連載を持つほどの町中華ファンだと聞きつけ、『ノンストップ!』はロケ現場に独占密着!

今なおギンギラ衣装が似合う近藤さんですが、この日の取材で見せたのは、意外にも庶民的な一面。町中華を愛してやまない"マッチ流"の食べ方や、60歳を迎えて変化した心境など、素顔の近藤さんに迫りました。

町中華マニア 近藤真彦の意外な素顔

2025年2月某日、東京・目黒区の閑静な住宅街で、ロケバスからさっそうと現れた近藤さん。
スタッフらにあいさつするなり…。

近藤真彦:
60過ぎのおっさんが着るような服じゃない服を着て行ってるって(笑)

と、自身の装いについて冗談交じりに話します。

1980年に歌手デビューし、『ギンギラギンにさりげなく』や『スニーカーぶる〜す』などの大ヒットで一躍トップアイドルとなった近藤さん。2024年には還暦を記念する武道館ライブも成功させ、今なお輝きを放ち続けています。

そんな近藤さんがこの日向かったのは、東急東横線・学芸大学駅から徒歩2分。1959年創業、人情味漂うご主人が店主をつとめる「上海菜館」。いわゆる“町中華”です。
店に入るや否や、近藤さんは…

近藤真彦:
おすすめは?麻婆豆腐?

店主:
チーズ麻婆豆腐

近藤真彦:
それとあと、サンマー麺!

店主:
サンマ入ってないですよ。

近藤真彦:
知ってます。上手だ…(笑)

現在、雑誌&WEB『AERA STYLE MAGAZINE』で「マッチと町中華。」という連載を続けている近藤さん。
店主とのやり取りからも、町中華に慣れ親しんでいる様子が伺えます。

ステージ上の「マッチ」とは全く違うその姿に、ディレクターが「もともと町中華のイメージがない」と伝えると…。

近藤真彦:
そんなことないでしょ(笑)。ここは餃子だったり炒飯だったり、色んなおつまみがあって、それで最後にラーメンで、お酒が飲める。
高級な中華料理屋さんに行っちゃうと…なんかダメなんですよ…。

庶民的な一面が垣間見えたところで、いよいよ、この店の自慢の一品「焼き餃子」(5個)(850円)が登場!

東京都の中華料理コンクール餃子部門で金賞を受賞したことがある逸品で、岩手県の高級銘柄豚「岩中豚」を使用したこだわりの餃子です。

するとここで、近藤さんならではの“こだわり”が炸裂しました!

マッチ流・餃子の食べ方は“何もつけずに素手”

餃子が運ばれてくると…

近藤真彦:
俺は一番最初、何にもつけないの。

“町中華通あるある”なのか、餃子の一口目は何も調味料をつけずに食べるのが、マッチ流。

そして近藤さん、箸を使わずに素手で直接、餃子を持ち上げてパクリ。

近藤真彦:
これチャンピオンなるわ。皮がやわらかい。モチモチ。いや〜おいしい餃子だ…!

しかし、なぜ手で食べるのか、その理由を近藤さんに尋ねると…。

近藤真彦:
いつもね、手でいただくんですよ。
ぼくは中学生の1年生ぐらいの時に、学校帰りに餃子だけの店があったの。そこは1つ何十円で2つくらいしか買えないんだけど、寒い日に家まで、その熱々の餃子を、手で(持って)食べてたの。その味を今、探しているんですよ。実は。
その味を見つけるために、1個目は必ずラー油とか醤油はつけないんですよ。

思い出の味に再び巡り会いたいが故の、"何もつけずに素手餃子"。
近藤さんの町中華への愛着が感じられるエピソードです。

横浜育ちのマッチが懐かしむサンマーメン

次に登場したのは、横浜発祥といわれているアツアツのあんがのったサンマーメン(1200円)。
一口すすると…。

近藤真彦:
うまい!うまいうまいうまいうまい。僕、横浜なので子供の頃からサンマーメンで育ったの。(おいしさの)一番のもとはお母さんの味。

と大絶賛!
自身のルーツともいえるサンマーメン。思い出をかみしめるようにすする近藤さんの姿が印象的でした。

その後、チャーハンにも舌鼓を打つ近藤さん。
「お世辞抜きで本当にうまい!」と笑顔を見せると…。

近藤真彦:
濃いめ。町中華って味薄いとダメだよね。

店主:
あ~、ないない。町中華って。

と近藤さんに対して、店主も同意します。

近藤真彦:
働いている人が多いからね。

店主:
「俺たちもたねえよ、そんな薄味じゃ」って。

ロケとは思えないリラックスした様子で、店主やおかみさんとの町中華トークに華を咲かせる近藤さん。
しかし、これほど自然体な姿を見せられるようになったのは、つい最近だといいます。

近藤真彦 還暦を機に変化した心境

近藤真彦:
最近 年取ったせいか、こういうところにパッと入って、普通のお客さんが「えっマッチだ」ってなっても、「どうも~」とか言えるようになって。

ディレクター:
ここ何年ぐらいのお話ですか?

近藤真彦:
やっぱりズバッと決まったのは還暦っていう言葉を聞き始めてから。
50代の頃はまだカッコいいって呼ばれなきゃいけないのかな…みたいなプレッシャーがあったりとかしてて。
60になったら「汚い」とか「老害」とか言われても、「そうだよね、俺60だから」って感じ(笑)。だから全然平気。

60歳を迎えたことで、世間の目に対しても、より自然体でいられるようになったと言います。

最後に、店名物の「焼きチーズ麻婆豆腐」(1980円)も堪能した近藤さん。

お店の人たちと気さくに記念撮影すると…
「次も近いんだよね」と、そのまま2軒目へ。

ディレクターが「おなか大丈夫ですか?」と心配しますが…

近藤真彦:
全然平気。ただ言われたように、(1軒目で)炒飯行きすぎた…(笑)
おいしかったからしょうがないよね。

と笑いながらも、余裕の表情。
一日何軒もはしごする取材のため、完食できない分はスタッフとシェアするものの、好きなものは我慢せずに食べたいだけ食べる!これも還暦を迎えたマッチさんの流儀だそうです。