視聴者が“今最も見たい女性”に密着し、自身が課す“7つのルール=こだわり”を手がかりに、その女性の強さ、弱さ、美しさ、人生観を映し出すドキュメントバラエティ『7RULES(セブンルール)』。

8月31日(火)の放送では、KAKECOMI代表・鴻巣麻里香に密着した。

福島・白河市、住宅街の一角にある、彼女が運営する「こども食堂 たべまな」では、いじめ、不登校、貧困といった様々な悩みを抱える子どもたちに、週1回自宅を開放し、無料で食事を振る舞っている。

こども食堂の他に、民間シェルターも運営。DVや家庭環境に問題を抱える人たちに居場所を提供し、ソーシャルワーカーとして、日々、困難を抱える人の悩みと向き合っている。

こども食堂とシェルターを運営し、生きづらさを抱える人たちの支援に奮闘する、KAKECOMI代表・鴻巣麻里香の7つのルールとは?

ルール①:毎週 月曜日にオープン

幼稚園児から高校生までの生きづらさを抱えた子が集まる「たべまな」。午後3時にオープンし、6時の夕飯までは勉強したり、ゲームをしたりしながら自由時間を過ごせる。月曜日に開いている理由について、彼女は「週の始まりって(学校に)行きづらいって子が一定数いる」と語り、「月曜日をひとりで過ごす子がいないように」と、毎週食事を振る舞っている。

ルール②:子どもに何か1つ仕事を任せる

子どもたちも何か1つ仕事をするのが、「たべまな」でのルール。「ご飯は支援ではなく仕事をした対価」そういった意味を込めて、ここでは「まかない」と呼んでいる。

スタジオでは、本谷有希子が「すごく楽しそう。子どもにとっては本当にいい場所だろうなと思う」、長濱ねるは「求めている人のところに届いて欲しいなと思う。シェルターのことを知らない人が私の世代ではたくさんいるので」とコメント。

また、ボランティア活動の話になると、長濱は「最近行っている美容室の美容師さんが、ゴミ拾いを募集していて、一緒にやりました。月1で参加したのはまだ4回くらい」と明かし、「友達が少ないので、そういうところでコミュニティを広げていこうかと」と、ポジティブな理由を笑顔で話した。

ルール③:挨拶は「おかえり」

日本人の父とオランダ人の母のもと、埼玉県に生まれた彼女。小学生のとき父が「田舎暮らしがしたい」と脱サラしたため、栃木県の山奥に引っ越すことに。山村の小学生では、ハーフということで目立ってしまい、ひと通りのいじめを経験したという。親にも学校にも相談することができず、頼れる人がいなくて独りぼっちだった彼女は、当時のことを「家でも学校でもない場所とか信頼できる大人が欲しかった」と振り返った。

大学に入ると、社会学を学び、卒業後は精神科医療機関に従事。10年に渡って、悩みを抱える人たちの心のケアを行い、35歳で「KAKECOMI」を設立し、こども食堂を始めた。

「たべまな」では、訪れる子どもたちに「おかえり」と声をかける。あるとき子どもが「ただいま」と帰ってきたことがきっかけで、今ではみんなで「おかえり」と迎えているという。

ルール④:週1回カウンセリングを受ける

また、彼女が運営する民間シェルター「森のたべまな」は、家庭内暴力や貧困に苦しむ人を支援するシェアハウスで、家賃無料、入居期間無期限で提供している。この日相談に来たのは、親から虐待を受け、実家を出てきたという、未成年の女の子。詳しく話を聞き、しばらく入居してもらうことになった。

帰宅後、自宅に招いていたのは精神科医。彼女自身も週に1度はカウンセリングを受け、他者を支援ができる心身の状態にあるかをチェックしてもらっているという。

ルール⑤:夕飯では娘と韓流ドラマを観る

シングルマザーの彼女は、高校1年生の娘と2人暮らし。夕食の時間は、いつも決まって韓国ドラマを見ている。「(俳優の)演技がうまくてカッコいいし、目の保養になる」と娘との共通の趣味を楽しんでいる。

彼女は、この至福の時間について「今日1日から少しだけ気持ちを離せるので、切り替えのスイッチの一部になっている感じですね」と語っていた。

スタジオでは、青木崇高から「だいたい癒しの時間に見るのって、韓流ドラマじゃないですか。もちろん面白いし、俺も見るんですけど…悔しいっすね」と日本の俳優としての本音がポロリ。YOUは、「韓流ドラマを見て『日本でリメイクするなら誰?』と友達とキャスティングを考えるのが好きなんですけど、割と(青木の)名前が上がってます」と報告し、青木を喜ばせた。

しかし、本谷が「それってイケメンの役?」と、すかさず質問。YOUは「イケメンではないけど…」と答えに窮すると、「チンピラでしょ?」と決めつける本谷に、笑いが起こった。

ルール⑥:毎月誕生日会を開く

毎週のように、新規の子どもが訪れる「たべまな」では、毎月誰かの誕生日がくるため、誕生会が毎月開かれる。いつ誰が来てもいいようにと、彼女は毎回、名なしのバースデーケーキを用意して、誰かの誕生日を待っているという。

ルール⑦:ちょっとお節介な大家さんでいる

彼女がこども食堂を始めたきっかけは、自身が脳腫瘍を患ったことだった。腫瘍を取り除いても神経に障害が残ってしまうといった不安があるため、それまで勤めていた支援機関を辞め、KAKECOMIを設立した。

彼女はいつも初めて相談に来た人に、自分のことを「『ちょっとお節介な大家さん』って感じなので」と紹介する。「自分で自炊のご飯が用意できないってときには、お金を渡します。本当に行く場所がなくなってしまったときは、(シェルターが)満室であっても、部屋を用意します」といった風に優しく語りかけ、相談者に寄り添う。「1人の市民として、隣人を助けるというか、支え合っていけるような場所を作りたい」と思いを語った。

※記事内、敬称略。

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9月7日(火)放送の『セブンルール』では、“怪談と結婚した女”と呼ばれる新世代の人気怪談師・深津さくらに密着。彼女の怪談は、人から聞いた不思議な体験を語るという珍しいスタイルで、他の怪談とは一線を画している。デビューから3年という早さで人気怪談師へと駆け上がり、今最も注目される語り手である深津さくらの7つのルールとは?