視聴者が“今最も見たい女性”に密着し、自身が課す“7つのルール=こだわり”を手がかりに、その女性の強さ、弱さ、美しさ、人生観を映し出すドキュメントバラエティ『7RULES(セブンルール)』。

8月24日(火)の放送では、雑誌の連載、レシピ本の出版など料理家として活躍する一方、彼女は築地で鮮魚店も営む、栗原友に密着した。

母は日本を代表する料理家・栗原はるみ、弟は栗原心平という料理家ファミリーで、現在6歳の娘を育てる母でもある。そんな彼女は2年前、乳がんに見舞われ「いつ死ぬか分からないから、一食も損したくない」という考えを持った。料理家、経営者、母として食に全てをかける栗原友の7つのルールとは?

ルール①:魚は骨まで料理する

東京・築地の鮮魚店「クリトモ商店」では、明石産の鯛やたこなど、選りすぐりの魚介類を扱うほか、手作りの惣菜も販売(※)。

※惣菜は、第1・3金土限定(他不定期)で販売。

彼女の料理では、普通なら捨ててしまう、カツオの骨や、マグロの血合いも食材として生かす。その理由について「普段みんなが捨ててるものも、本当は美味しいよと教えたい」と明かした。

ルール②:新商品は全部チェック

料理家の彼女が鮮魚店を始めたのは、ある雑誌の撮影現場がきっかけだった。「いきなり魚の仕事がきて、さばけなくて大恥かいた」という体験から、築地の鮮魚店に飛び込み5年間修行をしたという。そこで上司だった男性と結婚し、昨年夫婦で鮮魚店を立ち上げた。

仕事終わりに、向かったスーパーマーケットでは、歩いては足を止め店内を探索。40分かけて、すべての棚を周り終えた。コンビニでも新商品は必ずチェック。彼女は、「面白そうな商品があったら自分の料理のネタになるし、話のネタにもなる」と笑顔で語った。

ルール③:大人味・子ども味を分けない

夕方、自宅で夕飯づくりに取り掛かると娘の朝ちゃんもお手伝い。この日のメニューは、辛みのホアジャオやラー油もたっぷり使用した麻婆豆腐。

6歳の朝ちゃんも同じメニューを食べる。これについて彼女は「世の中って苦い、辛い、酸っぱい、甘い、以外にも解決できないようなニュアンスの味がある」ことを話し、娘に「『これはこういうもの、こういう味なんだ』ということを早くから伝えたい」と親なりの食育であることを説明。

さらに「食卓で一緒に『おいしいね』と会話できることは素晴らしい」と明るく語った。

スタジオでは、子どもと味を分けないルールについて、「味を分けなくていいなら、すごくラクで良いよね」(本谷有希子)、「食育とか言うじゃないですか。やらなかったんです、私」(YOU)と、それぞれコメントした。

するとここで、「野菜嫌い」の尾崎世界観に、青木崇高が「ご両親は野菜を食べさせなかったの?」と質問。尾崎は「(食べさせようとはしたけど)食べられなかったんです」と苦い表情で答えた。

本谷が「(尾崎と)付き合った人は、大変だね…」とつぶやくも、YOUが「大変じゃないじゃん、肉だけ焼いときゃいいんでしょ?」ともっともなことを言うと、尾崎は静かにうなづいていた。

ルール④:4日に一度 髪をピンクに染める

築地に店を構えて1年、互いに売ったり、買ったりと顔なじみの商店も増えてきた。ひときわ目を引く彼女のピンク色の髪は、4日に一度のペースで染めている。

がんを患った際に、一度髪の毛を全部失ったという彼女。そこから「一度死ぬかもと予感したことがあったから、今後の人生は自分の好きなことや、やりたいことをしたい」と決意し、ピンク色にした。今はオシャレをしたり、髪を色を変えたりして楽しんでいる。

ルール⑤:毎日、母に電話する

2年前に父を亡くしてから、母・はるみさんとの食事会が増えるなど、はるみさんを気遣う彼女。携帯の履歴には、はるみさんの名前が並んでいた。

はるみさんは「スーパーに行ったら『何か欲しいものはない?』と必ず電話がかかってきますね。そこはすごいなと思いますね」と微笑んだ。また、彼女自身も「夫婦の悩みとか仕事の愚痴もなんでも話します。甘えたいですね」と素顔をのぞかせた。

スタジオでは、「母の味、故郷の味」の話になり、長濱ねるが「ミキプルーンをおにぎりにして食べてました」と発言。「わかめとプルーンを混ぜて、健康食として食べてました」と明かすと、YOUは「グアムなの?」とツッコんだ。

ルール⑥:空き時間はゴルフで埋める

忙しい日々を送る中で週に1~2回、空き時間に足を運ぶのが、ゴルフ場。「飲酒とゴルフが大好き」と話す彼女は、ゴルフについて「ふがいない自分に向き合っている感じ。昔は怒りを我慢できなかったが、最近は(怒りを感じても)1回落ち着こう、といったふうになって。精神力が鍛えられるんです」と利点を語った。

ルール⑦:一食も無駄にしない

病気を経験してから、食事は「仲間みんなで食べるのが楽しい」と改めて気付いたという彼女は、一食も無駄にはしない。 

「毎食食べ切ってしまう」ため、キッチンには、電子レンジがないという。「大事に食べることは、大事に生きること」そう感じさせる彼女は、「美味しさをわかち合えるため、一緒にご飯を食べる人は、好きな人でありたい」と語り、「ずーっと食べてたい」と食への飽くなき追究心を見せていた。

※記事内、敬称略。

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8月31日(火)放送の『セブンルール』では、福島・白河市でこども食堂と民間シェルターを運営するKAKECOMI代表・鴻巣麻里香に密着。ソーシャルワーカーとして地域に暮らす“生きづらさ”(病・貧困・トラウマなど)を抱えた人々の支援に奔走する彼女の7つのルールとは。