法医第一研究室に、団地跡から見つかったという屍蝋化(しろうか)死体が運び込まれてくる。

低温で高湿度など特殊な環境下だったため、ミイラ化せず原型をとどめているその死体は、三好雪子(門脇麦)の見立てによると、20~25年前に埋められたものだという。

下腹部に刺し傷が集中しており、その残虐な手口から、雪子は「第九」で捜査すべきだと薪剛(板垣李光人)に進言するが、薪はかたくなに拒否。

結局、「どうして拒否するのか」と薪に食い下がった青木一行(中島裕翔)が、1人で捜査することに。

そんななか、雪子は久しぶりに会った友人の浜田葵(藤間爽子)から、結婚式の招待状を渡される。

聞けば、葵は婚約者の早瀬翔(木田佳介)とはすでに一緒に暮らしているものの、男手一つで育ててくれた兄・尚(橋本淳)は翔のことを快く思っていないという。

それでも、幸せそうな葵の姿に笑みがこぼれる雪子だったが、そこへ突然薪が現れ、初対面の葵に「この結婚は考え直したほうがいい」と告げ、葵が隠していたあることを指摘。

葵は耐えきれずその場から去っていった。

雪子は、薪のあまりにデリカシーのない言動に憤慨し、第九に乗り込んでくるが、薪は無礼をわびるどころか、雪子が友人の異変に気づかなかったことを責める。

一方、屍蝋化死体のMRI映像再現に苦戦していた青木は、ようやく画面に映ったある人物に驚がくして…。