<コラム>『推しの王子様』第4話
えぇ話すぎるぅぅぅぅぅ(涙)
ラスト、航(渡邊圭祐)が、“初めての給料を何に使うか?”ってエピソードのオチ…。
どう決着つけるのかな?どんなオチ待ってるのかな?ってワクワクしすぎて、妄想して…。うんうん、そうだよね…きっとそうだよね…。今回、明らかになった、航の、“絵が描ける”っていう特技…。そうそう、だからきっとそう、“画材道具”、買ったんだよね…。うんうん、そうに決まってる…。その画材道具を使って、思う存分、絵を描けばいいじゃない。“自分の絵が求められている”…。「ペガサス・インク」では求められている…。そんな場所に出会った航…。だからだよね…、だから、初めてのお給料が出て、やっと“余裕”も生まれて、画材道具、買ったんだよね…。そうそう、好きなだけ、自分の絵を、描けばいいじゃない…。…っておや?…持って帰ってきた、その紙袋…、なんか思ってる大きさじゃない…。画材道具が入る袋じゃない…。取り出した“小さな白い箱”…。あれ?これ、画材道具じゃねーな…。いったい何?その箱の中身はいったい何!?…え!?…イチゴショート!?なぜイチゴショート!!??しかも 2ピース…!!ホールでもなく、デコラティブな高級ショートでもなく、素朴な、庶民的な、おそらく間にはさまってるのは、イチゴじゃない、モモの缶詰的な(目を凝らしたけど、はさまってるフルーツが何かは確認できず)飾らないイチゴショートじゃないかぁぁぁぁ!!!うぉぉぉぉぉぉ~!!!何かわからんけど泣けるぅぅぅ!!画材道具買って、絵を描けばいいじゃない!って、勝手に妄想してた段階ですでに涙腺緩んでたってのに、その妄想とは違う、全く想像もしてなかった、意外過ぎるオチ!なのに泣ける!!“イチゴショート”が“2ピース”って、その絵面だけで、“ドラマ”を勝手に想像して、泣けるじゃないかぁ!!なんて卑怯!!卑怯すぎる!!!
しかも、イチゴショートには、当たり前だけど、ちゃんとドラマが待ってて、それは、母親がいた頃=“航が幸せだった頃”、“お父さんの給料日”が、航の脳裏によみがえって来て、思い出したくもなかったはずの“過去”だってのに、今は少し振り返ることができて、それを泉美(比嘉愛未)には共有できて、だから2ピースで…って、そういうの、全部ひっくるめての、飾らないイチゴショートォォォォ!!!うぉぉぉぉぉぉ~!!!何かが!キラリと光る何かが!!僕の頬を、つたうぅぅぅ!!右目からスーッと、つたっちゃってるぅぅぅ!!卑怯すぎるーーーーー!!
っというわけで、皆さん(急に)。皆さんもそこ、泣くとこでしたよね?泣けるとこでしたよね???登場人物の誰も泣いてないし、そこ泣くとこですよー!みたいな過剰な演出もなかったもんだから、僕があそこに、異常に、感情移入して、やたらに涙腺緩んじゃったんじゃないか?そうだとしたらちょっと自分、心配になっちゃうし、何より恥ずかしいから確認させてください。そして、ラブコメ見て泣いてるアラフォーのおっさん…っていう客観的自分をどうにか正当化させたいってのもあるので、どうか確認させてください。あそこ、皆さんも、泣けるとこでしたよね??泣きましたよね?ね???(しつこい)
うんだけど、アラフォーおっさんの、最後のプライドとして、これだけは弁明させてください。イチゴショートエピの最後。「いい男になったねー」つって、何の気なしに、ヨシヨシしてくる泉美と、「子ども扱いやめろよ」って、それを払おうとする航、その二人の手が重なり、見つめ合い、一瞬時が止まり、急接近…♡…ってなったあのシーン。ちょっとキュンが過ぎたよね!!アラフォーのおっさんはね、ああいうのでは騙されないからね!!!あんなんでおっさんをキュンとさせようだなんて、こっちはね、そうはね、簡単じゃないんだからね!!!…とはいえ一瞬、その状況うらやましすぎる!!…つまり、それはキュン?って、若干傾きつつはあったけどさ。いやいや、こっちはその直前の、イチゴショートのくだりで泣いとんねん!!突然の、そんなキュン如きではな、おっさん、騙されへんで!!!!(急に関西弁)
うん…。やっぱり、案の定、ここまででずいぶん、長くなってしまいました。
だけど、今回、それだけじゃなかったよね(そらそう)。インターンの古河ちゃん(白石聖)のエピソードも良かったよね…。正直、正直なところ、古河ちゃん(馴れ馴れしい)の話、あんま期待してなかったんだよね。だって、主人公カップルに、三角関係の構図で割って入ってくるのが、あの、おディーンのフジオカ様だよ?その、言わば、対になるキャラクターが古河ちゃんなんだよ?勝てるわけなくない?(何に)いくら大好きな『恐怖新聞』(昨年夏の名作…いや快作?とにかく夏にぴったり!!)にも出てた、僕の白石聖ちゃんだっつったって(お前のじゃない)、おディーンのフジオカ様が演じるミッチーには勝てなくない?今のところ、ミッチーにそこまでエピソードが盛られてはいないんだけれど、おディーンのフジオカ様(言いたいだけ)は、“そこ”に、存在するだけで、成立してるわけじゃん。古河ちゃんじゃさ、勝ち目なくない?って思ってたの。そしたらさ、今回明かされた古河ちゃんと航のエピソード…が、あまりにもかわいすぎて、あまりにも運命的すぎて、古河ちゃんというキャラクター、一気に魅力、爆発したよね…。だって、ずっと好きだった人に、まさかゲームの中で出会って、その縁で再びリアルでも巡り会える…だなんて。これを運命と呼ばずになんと呼ぶの!!あと、理想の男性が実体として現れた泉美と、ずっと好きだった男性がゲームの中に現れた古河ちゃん…そのシチュエーションの違い。でもって、“好きな容姿”としては、二人は見事に合致してるわけだけど、過去を知らない泉美と、知っている古河ちゃん…航という人物を好きでいる古河ちゃんと、現状そこまでには至っていない泉美…って、その三角関係の立ち位置が、その対比が、見事すぎる…。深いわー。
でもって、もう一個、今回のメインエピソードだった、2.5次元俳優“推し”の芽衣(徳永えり)のドラマも素晴らしかった。これも正直、正直、今この話いる?って思ってたんだけど、ちゃんと航の成長に関わるお話だった…ってのはもちろん。なにより、普通ならもっと、推しに対する“熱”を、過剰に、コミカルに、茶化したりもしちゃいそうなのに、自分のリアルな恋人でもないのに、推しの2.5次元俳優が、熱愛発覚(しかも相手はグラビアアイドルで妊娠3ヵ月)で、引退&結婚(ってこの2.5次元俳優、この先どうやって家族養うの?…余計な心配)という、本来であれば、芽衣のお話はドラマにしようがない、気持ちの整理ってだけ…なのに、“履歴書”で感動的に仕上げつつ(そこも急に2.5次元俳優の名前書いちゃうとかさ、芽衣って結構、深めの沼にハマってたんだよね…だけどそれすら茶化さない)ちゃんと真摯に、丁寧に、ドラマチックに描くだなんて、『推しの王子様』の、“推し”に対する覚悟、感じたよね…。
最後に、今週の、おディーンのフジオカ様のありがたいお言葉…。今回はあんまり出番なかったし、ありがたいお言葉も、ないかな…なんて初見では、見過ごしてたんだけど、二回目、もっかいじっくり見直した時に発見!!
航が背景の“木”を描きます!っていう、あのエピソードにて…。「島にある“木”だからさ…」「緑が深すぎる…」「もっと繊細に…」…っという言葉の節々から感じられる…。天地創造…、エデンの園…、生命の樹…、アダムとイブ…?…?…うん…、そんなわけないだろ!!ちょっと今回は失敗しました(いつもは成功してるみたいに言うな)。ディーン・フジオカさんで遊び過ぎました…。大変申し訳ございませんでした。だけど、そういうことじゃないの!(どういうこと)もっと欲しいの!!おディーンのフジオカ様の、ありがたいお言葉はもちろんのこと!おディーンのフジオカ様の、荘厳なエピソードが、もっと、もっと、欲しいの!!渇望!!
text by 大石庸平(テレビ視聴しつ 室長)