<阿久津仁愛 コメント>

――阿久津さんの野球の経験を教えてください。

実は、野球の経験がまったくなくて。だから『バントマン』というタイトルを聞いたときは「自分にできるのだろうか?」と不安になりました。

第4話でピッチングマシーンを使ってバントをするシーンがあったのですが、撮影ではかなり緊張しました。もし、球速100キロの球を腕に当てでもしたら、撮影中止レベルじゃないですか。

でも、教えていただいたことを信じてバットを構えたら、きちんとバントができて。そのときは、めちゃくちゃ感動しました。

吉岡葉留樹(阿久津仁愛) ©東海テレビ FOD

――阿久津さん演じる、吉岡葉留樹はチームの中でどういう立ち位置ですか?

バントマンのメンバーの中の吉岡葉留樹は、藤堂(平原テツ)のように良くも悪くも目立つわけでもなく、梶間(石川瑠華)のようにデータ分析で貢献するわけでもない。どちらかといえば目立たない存在かもしれませんが、自分の役割をきちんとまっとうする、「バントマンの活動を陰から支える、真のバントマン」みたいな部分があります。

でも、今後の展開では打席に立ってヒットを、いやホームランを打つような場面があるかもしれませんが(笑)。

藤堂俊介(平原テツ)、吉岡葉留樹(阿久津仁愛)、梶間響子(石川瑠華)、柳澤大翔(鈴木伸之) ©東海テレビ FOD

――真鍋義信役の和田さんとは、以前も共演していますね。

以前ドラマで共演したのですが、とにかくやさしい方だし、声がとても素敵だなって思っています。それと和田さんが出演しているバラエティをずっと拝見していて、話もすごく面白いんですよね。

和田さんは、中日ドラゴンズの選手の役で、僕はイニングナイングループ社の社員の役なので、今のところ一緒のシーンはないのですが、もしかすると今後は共演シーンがあるかもしれません。

和田さんも僕も、舞台に出ることが多いので、2.5次元ファンのみなさんは、ぜひ楽しみにしていただければと思います。

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

僕の演じる吉岡は、ドラマの最初のほうでは少し「冷めて」いるというか、バントマンのメンバーのことを俯瞰(ふかん)して見ているような雰囲気がありました。

でも、大翔が入ってきて、彼の熱い部分に触れていくことで、吉岡の中にあった温かみや心の豊かな部分が少しずつ出てきていると思います。

このドラマには熱い部分もあれば、めちゃくちゃ笑えてスカッとするような部分もあります。僕自身も、今までにない経験ができ、みなさんにも楽しんでいただけたらうれしいです。

左から)柳澤大翔(鈴木伸之)、吉岡葉留樹(阿久津仁愛) ©東海テレビ FOD