すると、先ほどの高齢女性から再度通報が。雪は、「絶対に助ける!」と口走ってしまい、その言葉に与呉が固まる。

実は、3年前まで救急救命士として現場で活動していた与呉は、同じ言葉を口にしたことがあったのだ。

救急隊員として働いていた与呉は、カフェの火災現場で傷ついた父親を気遣う少女に「絶対に助ける!」と発言。しかし救命することができなかった。

雪(清野菜名)、与呉(一ノ瀬颯)が思う「絶対助ける」の意味の違い

雪も高齢女性を励ましながら、救命処置を頼むが、夫の命は戻らず…。

落ち込む雪が休憩室にいると、与呉がやって来た。与呉は大声を出したことを謝りつつ、雪に過去の自分の経験を話す。

すると、雪は幼い頃に119番通報したことを与呉に語る。その時の管制官は、震えている雪を「絶対助ける」と励ましていた。

そのおかげで、助かったと言う雪に、通報者と管制官が諦めなくても助けられない命はあると与呉は返した。

雪と与呉がオフィスに行くと、堂島が田中悠(三浦獠太)の助けを借りて講演のための資料を確認しているところに遭遇。パソコンの画面には阪神淡路大震災の被災状況の写真が映っている。

堂島は、雪と与呉に震災時に現場へ救援に行っていたことを話す。そして、あまりにも多くの被災者の数に、心も体も打ち砕かれた消防員たちは何を考えていたか?と、雪たちに質問する。

雪と与呉は即座に答えられなかった。