山川豊(66)「正直、毎日毎日怖い」抗がん剤の副作用と闘いながら魂のステージへ 兄・鳥羽一郎(72)との関係性にも“ある変化”が コンサート裏側に独占密着

東京・日本橋三井ホールで、北島三郎さん作詞作曲の「演歌兄弟」を力強く歌いあげていたのは、鳥羽一郎さん（72）と山川豊さん（66）兄弟。
2025年2月7日、鳥羽さん、山川さん、そして鳥羽さんの長男で音楽家の木村竜蔵さん（36）、次男で演歌歌手の木村徹二さん（33）が出演するコンサートが行われました。その名も「木村家ファミリーコンサート」。
実は、鳥羽さんと山川さんの本名は「木村」なんです。今回『ノンストップ！』は、がん闘病中の山川さんの近況や、家族ならではの絆も垣間見える貴重な機会に独占密着しました。

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コンサート当日の朝、現場に先に到着したのは山川さん。

山川：
おはようございます。

そして、10分後に鳥羽さんがやってきました。

スタッフ：
今日のファミリーコンサートいかがですか？

鳥羽：
緊張します。

スタッフ：
緊張されるんですか？

鳥羽：
だって親子兄弟、そろい踏みなんていうのは…

山川：
東京初めてだよね。

鳥羽：
初めてじゃないかな。と思うよ。だから、どうなることやら。

笑顔で応えた鳥羽さんからは、家族での共演に特別な思いを抱いていることがうかがえました。

歳の差、6歳。40年以上、演歌界の第一線で活躍してきた“演歌兄弟”ですが、デビューはというと…
1981年、「函館本線」でデビューした弟・山川さんの方が先だったのです。
一方、兄の鳥羽さんはマグロ漁船の船員などを経て、山川さんがデビューした翌年の1982年に「兄弟船」でデビューを果たしました。

長きにわたり演歌界でよきライバルとして切磋琢磨してきた鳥羽さんと山川さんですが、2024年1月、山川さんがステージ4の肺がんを公表。さらに脳と脊髄への転移も判明し、現在もがんと闘っています。

山川さんの闘病をきっかけに、兄弟の関係性にも“ある変化”があったといいます。

スタッフ：
お二人は、ご飯行ったりとかはするんですか？

山川：
最近多いですよ。兄貴のうちにお邪魔してね。大体仕事帰り多いですよ。きょう飯食っていけって。家庭料理をね。

鳥羽：
あまりなんだけどね、やっぱりなんていうからちょっと病気なってからうちに来るようになったね…

山川：
家庭料理に飢えてるから…

鳥羽さんは山川さんを心配し、食事に招いたり、知人から聞いた健康法を伝えるなど、密にコミュニケーションをとるようになったといいます。

スタッフ：
一緒に過ごす時間も増えた？

鳥羽：
そうですね。とくに体調崩してからね、兄弟の絆がより強くなったのかなっていうそんな気がしますかね。

鳥羽：
とりあえずあんまり、ストレスかけるとよくないのかな？って。一番よくないんじゃないかな。ストレスかけないように自然体の方がいいのかなって最近思うようになりましたね。

6歳年下の山川さんのがん発症、鳥羽さんもショックを隠せなかったといいます。

本番直前の楽屋では、山川さんが抗がん剤の副作用で出ているという体中の発疹を見せてくれました。

山川：
また出てきたね。上の方が出てきた。

鳥羽：
本当だ。抗がん剤の副作用がこんな風にあるみたいですね。

山川：
顔にも出てくる。

副作用のつらさについて、水をかけるだけでも痛みを感じるため、お風呂にも入れないほどだったと話す山川さん。

山川：
口内炎ができたりとか、違うところがおさまると違うところが出てくる。6つできたときなんか、口にできたときは大変でしたね。

スタッフ：
何も食べられないんじゃないですか？

山川：
いや食べる。絶対食べる。絶対食べる。泣きながら食ってました。卵と山芋すってね。水飲むのも痛い。それが一週間くらい続くんですよ。んだけど、そんなのにヘコタレナイ。

何があっても、体力を維持するために食事はとるようにしていたといいます。

また、バッグにはファンからもらったという"お守り"がいくつもつけられていました。

山川：
少ない方なんです。よくなるっていうことは全部やってます。何でもやりますよ。

さまざまな思いを胸にステージに立つ山川さんですが、舞台裏では「正直、毎日毎日怖い」と心の内を明かしました。