演歌歌手の山川豊さん(65)がステージ4の肺がんであることを公表しました。一度は歌うことを諦めかけましたが、闘病しながら、新たな挑戦を始めています。
歌への情熱を失わなかった思いを、「めざまし8」のインタビューで明かしてくれました。
――本日は体調はいかがですか?
演歌歌手 山川豊さん:
うん、全然問題ないですね。抗がん剤やっていますから、副作用はある程度ありますけど。
山川さんに、がんの疑いが分かったのは、2023年11月、毎年受けていた定期診断でした。
山川:
血液検査の結果見たら、(数値が)78あるって、これはちょっと異常だと。おととし「8.8」がね、去年が「78」あるっていうから…。
ちょっと大きな病院に行ってCT撮ったら、肺がんが右の方にありますよということで。
(精密検査の)結果を聞きに行ったら、「ステージ4です」と。もう簡単に言うんですね、今。手術ができないから、「ステージ4」という。
「ステージ4」の肺がん。脳や脊髄にも転移していることが告げられました。
山川:
自分の整理がつかないですよね、なかなか。やっぱり悪い方に考えたりしますから、どうしてもね。ああ、もうちょっと歌は歌えないなと、自分自身の中ではね。
ステージ4と言われた時には、うちの兄の鳥羽一郎にすぐ電話しましたから。
ミリオンセラーとなった代表曲「兄弟船」などで知られ、山川さんにとっては、長年、切磋琢磨してきたライバルでもある、兄の鳥羽一郎さん。そんな兄に打ち明けた弱音…。
山川:
お葬式の話とかね、もうちょっと「お墓はここに」っていうね、そんな話をしたら、「ばか野郎!」って怒られてね。「とにかく弱気にならないで、どんなことをしてもいいから
治せ」って。
そんな兄の言葉に、自分を奮い立たせ、がんと闘うことを決めたという山川さんですが、待っていたのは経験したことのない、抗がん剤による副作用でした。
山川:
発疹も少しずつ出てきて、すごく多くなってきてもうお尻の方も(痛くて)座れないぐらい。口内炎が3つも4つもできてて…。
なんか一人みたいな感覚で、誰もいなくなっちゃうようなそんな夢を見ちゃうんですよ。それがずっと続いているんでね。だから怖くなったりして。
痛みの中で、心の支えとなる、もう一つの“大切な存在”があったといいます。
山川:
ファンの中には、女性の方ですけどね、僕の病気が治るまで髪を短くしてね、坊主じゃないんですけど。男性の友達もみんな治るまでは絶対に短くするんだって言ってね。そういうものはすごく伝わってくるし。
周囲のサポートもあり、山川さんの心境にも“変化”が…。
山川:
結構笑いは多くなってきましたよ。僕、結構笑わすから。「先生、そんな深刻な顔してね、病気が病気なんだから、深刻な顔しないで、ちょっと笑ってくださいよ」って。
がんと闘うって言っても大変ですから。本当に仲良くする・共存するっていうか。
来年どうなるか分かんない。そんなこと言ったらダメだよと言われると思うけど、3年このままの感じで歌えれば、もう最高でしょう。
闘病の中で芽生えた、「今だからこそ届けられる歌を歌いたい」という思いから、山川さんは長い間、世に披露していなかった曲を10月リリースしました。
タイトルは、「兄貴」。
山川:
この歌はもう8年前に作ってもらったんですよ。僕が(デビュー)43年、兄が42年一緒にやってきて、やっぱり兄貴の歌が欲しい、一緒にやってきた、やっぱり何かものを残したいみたいな。
「♪夢のしっぽを ふたりでつかみ ここまでどうにか 歩いてこれた」
山川:
いろんな病気されている皆さんにもね、大変な思いをしていると思うから、ちょっと痛いとか苦しいとかっていった時には、どんどん遠慮なしに言った方がいいんじゃないですかって。「頑張ろう」とは言わないんだよ。「遠慮しないで甘えた方がいい」っていう。
いま、病気と闘う人に、そして、背中を押してくれた兄、応援してくれるファンのために…。
山川:
歌えるんだったらずっと歌いたいしね、やっぱり前を見て、どこまで歌えるか分かんないけど。
「♪少し遠くで 少し近くで 兄貴よ 兄貴よ 自分を大事にしろよ」
(『めざまし8』 2024年10月10日放送より)