22年間にわたって、フジテレビの朝の情報番組「とくダネ!」で、メインキャスターをつとめた小倉智昭さん(77)が、2024年12月9日午後に亡くなりました。
2016年にぼうこうがんを公表した小倉さん。長い闘病生活を送りながらテレビ、ラジオへの出演を続けていましたが、突然の訃報となりました
闘病の中で勤め上げた“朝の顔”
朝の顔としての責任を果たすため、長きにわたって、取材や番組の準備など休まることのない日々を送っていた小倉さんの身体に異変が起きたのは、2016年。
自身が総合司会を務める情報番組「とくダネ!」で、ぼうこうがんであることを公表しました。
小倉智昭さん(当時68歳):
昨年末からほんのちょっと、微量の血尿を見つけたんです。それで細胞診ってのをやったら、がんがありそうだってのが分かって。
糖尿があるので腎臓に(異変が)出るのが怖かったのですが、全部くまなくチェックして、最後にぼうこうに内視鏡を入れたら、ぼうこうにがんがあるのが分かりました。
一週間だけお休みさせていただきます!ごめんなさい!
さらに、その2年後の2018年には11月には、手術のため休養に入ることに…。
小倉智昭さん(当時71歳):
私の体にはぼうこうがんがあります、それはずっと前からあるんです。根治させるためには、「とにかく全摘してください」と言われているんで、全摘することになりました。
本格的に手術をして根治を目指すことになります、その際は長期のお休みをいただくことになりますので、すみません、今週は、伊藤くん(伊藤利尋アナ)に任せますので、よろしくお願いいたします。
しかし、そのわずか2カ月後の2019年1月にスピード復帰。復帰後も病を感じさせない「小倉節」を炸裂させていました。
2021年1月に、「とくダネ!」の番組終了のお知らせをするときも…。
小倉智昭さん(当時73歳):
次の世代の人にね、このキャスターのポジションっていうのを譲って、新たなる番組がスタートしてもらうといいかなあと思っているんですが。
ただ残りありますから!騒ぎます!
そして迎えた3月26日の最終回…、後継番組である「めざまし8」にエールを送ると、こんな言葉で最後を締めくくりました。
小倉智昭さん(当時73歳):
私を支えてくれた、それからキャストの皆さん、スポンサー、何よりもテレビの前で応援してくださった皆さんに、心から感謝を致します。本当にありがとうございました。
番組をやるというのは、自分一人ではできない、皆さんに応援してもらわないとできない、それを思い続ける22年間でした。本当に1人ではここまでやれなかったですし、こんなに長い間できるとは思ってもおりませんでした。
皆さん本当に長い間ありがとうございました!
ステージ4でも表舞台に立ち続けた“理由”
長寿番組のメインキャスターという大役を降り、新たな生活をスタートさせた小倉さん。
東京オリンピック開催時は、フジテレビの「東京五輪・情報スペシャルキャスター」に就任し、大好きなオリンピックの五輪の現場からその熱気を伝え続けました。
しかし、その裏でも病気は少しずつ進行していました。2021年10月には、ぼうこうからがんが肺に転移していることを公表し、約半年間の休養に。
仕事に復帰した2022年4月には、がんが「ステージ4」まで進行していること、そして、自身の闘病経験を伝え続けていくという強い思いを明かしました。
小倉智昭さん(当時74歳):
おそらくは小倉智昭復帰なんていうことよりも、まもなく75歳になる男が、ステージ4のがんになって、化学療法をやって、どのくらい効果があるものなんだろうか?ぼうこうがんってどこまで怖いものだろうか?っていう男性が多いですから、その辺の興味が大変おありになるんだろうと思います。
ぼうこうがんについてはあまり語る人がいなかったんで、わたくしの経験でよければ、なるべくこれからも話して行こうかなと思っています。
そして2023年、今度は「腎臓」にがんが見つかり、2023年12月、左の腎臓を全摘出。さらに周辺に広がったがんの本格的な治療も同時に進めることとなりました。
小倉智昭さん(当時76歳):
最後に、試練は来ていますよ。大丈夫でしょ、でもね。大丈夫ってどういうふうに大丈夫かは分からない。
今年2月には、「めざまし8」のメインキャスターを務める、谷原章介さんと対談。
その中で、自らが「死」と直面した経験をユーモアを交え、こう語っていました。
小倉智昭さん(当時76歳):
一昨年、死にかけた時ね、副作用でほんと、“三途の川”って。夢なのかどうかわかんないけど、本当に三途の川で親父と立ち話してるんですよ。「ああ、なんだ、やっぱあるのか、こういう話が」、夢だったのかもわかんないですけど、面白いもんですよね。
で、本人は死にかけたんで知らない。あとで女房が「ひどかったわよ。もう私も覚悟したから」って言ってましたけどね。
小倉智昭さん(当時76歳):
ただ、女房との関係は前より密になった。毎日ラインのやり取りを何回もするし、1週間に2回3回来てくれると一緒に買い物に行ったりとか、この前久しぶりに手つないで歩きましたよ。これもやっぱり新たな発見だし、いいもんだなと思った。
最後まで元気な姿で…若者へのメッセージ
小倉さんはその後も精力的に活動を続け、先月8日に行われたフジテレビの番組収録でも、変わらない元気な姿を見せていましたが…。
その後病状が急変。12月4日には、医師から「治療の手立てがない」との宣告を受けました。
そして6日に自宅に戻り、妻の看病の元、最期の時間を過ごし、9日午後に息を引き取りました。
晩年は、がんと闘い続けた小倉さん。今年2月に、若い世代に向けてこんなメッセージを送っていました。
小倉智昭さん:
奥さんと一緒にさ、船乗って日本を一周しようとか夢見てる人、いっぱいいるだろ?
なるべく若いうちにやっといたほうがいいよ。年取ったらね、できなくなることがいっぱいある。
(『めざまし8』 2024年12月10日放送より)
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