【独占取材】中村獅童 親子で十二月大歌舞伎に出演 長男・陽喜くんと次男・夏幹くんの稽古に密着！息子から見た「パパのすごさ」とは？

歌舞伎座俳優の中村獅童さん(52)と、長男・陽喜くん(6)、次男・夏幹くん(4)が、12月3日から歌舞伎座で始まる「十二月大歌舞伎」の第一部「あらしのよるに」で、“親子共演”することになりました。

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「めざまし8」は、その稽古に独占密着！
2人は、父であり師匠でもある中村獅童さんへ“歌舞伎俳優として”近づくことはできるのか？その成長を追いました。

稽古初日の11月27日、めざまし8が東京・歌舞伎座を訪れると、大人たちにまざって稽古場の隅にちょこんと座る、陽喜くんと夏幹くんの姿がありました。

今回、2人が出演する「あらしのよるに」は、絵本を原作とした新歌舞伎。

中村獅童さん演じるオオカミの“がぶ”と、尾上菊之助さん演じるヤギの“めい”の友情物語です。

兄・陽喜くんが、幼いころのヤギの「めい」を、弟・夏幹くんは、幼いころのオオカミ「がぶ」を演じます。

稽古の様子をのぞいてみると…。

兄・陽喜くん：『この歌を！歌うと！』
中村 獅一さん：切れてる切れてる。『この歌を歌うと』。

中村獅一さんから、せりふ回しをなめらかにするように指導を受ける陽喜くん。
一方、弟の夏幹くんは、“泣く”芝居の練習。うつむきながら、手で目元をぬぐいます。

弟・夏幹くん：『もうおいら 泣かないでやんすよ』
中村 獅一さん：しょんぼりしててね、ここ泣いているところだから。絶対笑っちゃだめよ？分かった？

落ち込んでいる場面での、表情や動きについての指導を受けました。
そんな弟の様子を見て、陽喜くんが獅一さんに質問をします。

兄・陽喜くん：獅一さん、僕気になることがあってさ、なっちゃん（夏幹くん）が、なんであの場面で泣いてるの？
中村 獅一さん：友達にばかにされて、『何でお前鳥なんてかわいがってんだよオオカミのくせに！』って言われて『オオカミだけどいいじゃないか…』って泣いてる。分かった？

兄・陽喜くん：イメージどんな感じなのか、（弟に）教えたかった。だから、自分がいじめられたことをイメージすれば多分（うまくいく）。

弟の夏幹くんが、演技のイメージをしやすくなるように、さりげなく質問をした陽喜くん。お兄ちゃんらしい一面は、インタビューの中でも見られました。

兄・陽喜くん：なっちゃん、初めてのお稽古どう思いましたか？
弟・夏幹くん：えーっと…楽しかった…。

兄・陽喜くん：せりふ、覚えられる？
弟・夏幹くん：「あらしのよるに」の？
兄・陽喜くん：そういうこと。覚えられるっていうことは

弟・夏幹くん：うーん 覚えられるかなぁ…まあちょっとわかんない。
兄・陽喜くん：わかんないらしい。

そんな陽喜くんにとって、父・中村獅童さんはどんな存在なのでしょうか？

兄・陽喜くん：
舞台のパパは、ちょっと普段のパパと違って。それで、集中できる男ってかっこいいなと思って、それをまねしていますね。
（パパは）セリフを覚えられるし、セリフはもう僕は台本では覚えきれないぐらいの。パパのすごさ。そういうパパのすごさ。だから超歌舞伎とかでも活躍してるんじゃないかなと思っています。

家での優しいパパも大好きですが、舞台上で見せる歌舞伎俳優としての姿が憧れだと明かしてくれました。

するとそこへ、父・中村獅童さんが登場！

兄弟2人の時は、こしょこしょ話しをしたり、笑い合ったり子供らしい一面をのぞかせていた2人でしたが、獅童さんと3人のインタビューになると、背筋をぴっと伸ばして、表情にも緊張感が漂います。

歌舞伎俳優としての道を歩み始めた息子たちに、獅童さんは何を感じたのでしょうか？

中村獅童さん：
伸び伸びとやってもらいたいということですね。いずれこの作品の持っている大切な
テーマ性みたいなものがこの子たちの、これから生きていく上でも、また役者として生きていく上での一つヒントになり勇気になればというふうに思いますね。
まあとにかく今はもう元気よくやってもらえれば、それでいいかなと思っています。

12月2日、迎えた本番前日の通し稽古。

陽喜くん『この歌を歌うと心が落ち着くのです』
中村蝶紫『そんなら母と一緒に ま一度歌いましょう』

セリフを単語で区切らずにスムーズに演じる、兄・陽喜くん。

中村獅童『もう泣くな。お前は、お前らしく生きたらよい。何も気にすることはない』
夏幹くん『うん、もうおいら泣かないでやんすよ』
中村獅童『そうだ…さぁ聞かせておくれ お前の歌を』

弟・夏幹くんも、難しい“泣き”のシーンで、稽古初日とは別人のような堂々たる演技を見せてくれました。また一歩父に近づいた兄弟。本番ではどんな演技を見せてくれるのでしょうか。

(『めざまし8』　2024年12月3日放送より)