今、シニアの皆さんが注目している「断捨離」。
70代女性:
65歳の時に全部断捨離しました。子供に「もしもの事があったときに後片付けが大変だから きちんとしといてね」と言われたのがきっかけですね。
最新の調査では、60歳以上の女性の半数以上が「積極的に断捨離をやりたい」と考えているといいます。
『めざまし8』では、断捨離のプロに協力を依頼し、「プロが伝授!シニアのための断捨離」の極意を取材しました。
訪ねたのは2階建て、4LDKの自宅の中を断捨離したいという小林健秀さん(74)、睦美さん(73)ご夫婦。
――断捨離を決意したきっかけは?
妻:
下に物を落として拾い上げたときに 首の筋がおかしくなっちゃって、血圧が一気に上がっちゃって、慌てて夫と急患に行ったんです。
夫:
大きな病気じゃなかったけど、そういうことがあったから、今のうちに私が元気なうちに少しでも断捨離しておけば、この後も維持できるんじゃないかと。
今回、小林さんのお宅を担当してくれるのは断捨離トレーナー、小林理恵さん。
断捨離の提唱者、やましたひでこさん公認のトレーナーで約100件ものお宅の断捨離を監修したプロです。
断捨離トレーナーが最初に向かったのは…「キッチン」
小林理恵トレーナー:
キッチンにあるものから始めると、断捨離のスイッチを入れやすいんです。
「断捨離のスイッチを入れる」とは、どういうことなのでしょうか?
まず手をつけたのは、使用頻度の高い引き出し。調味料などがギッシリ詰まっています。
小林理恵トレーナー:
おー、入ってますね。こちらを1回、出してみて。「全出し」します。
まず、断捨離のスイッチ「捨てるということに慣れていく」。賞味期限切れのものは断捨離していきましょう。
物を捨てるというのはもったいなく感じてしまいますが、賞味期限切れのものから処分すれば、捨てることに慣れる=「断捨離のスイッチ」を入れるということなんだそうです。
横山ルリカ情報キャスター:
はっ、2003年!?
小林さん夫婦:
捨てます!!
横山ルリカ:
勢いがついてきました
そして、よく使う調味料から順番に戻します。ここにもプロの極意がありました。
小林理恵トレーナー:
空間の中に全部押し込むのではなくて、余裕を持たせておくと、取り出しやすく「1個ないんだな」と把握しやすいし、また買ってくるときに「空いたスペースに1個買えばいいんだ」と、ある意味脳トレにもなります。
小林理恵トレーナー:
フードバンクというシステムもあるので好みではないものは、フードバンクなどへ送って、他の人に食べていただく。
リビングでは、思い出を分類「もてなしてくれる空間」を
小林理恵トレーナー:
エンジンがかかってきたら1日のうち大半を過ごすリビング。自分自身を応援してくれたり、もてなしてくれる空間にしましょう。
中でもご夫婦が毎日、一番、目にするというテレビ台。両サイドのガラス棚には思い出の写真など、いろんな物でぎっしり。こちらの棚も、まずは「全出し」します。
横山ルリカ:
全出ししてみましたけど、随分ありましたね
この大量の物を、どうやって戻すのでしょうか?
小林理恵トレーナー:
毎日見えちゃう、自分がもてなされる、影響を受けるので今度は5割くらいを…
妻:
入るかしら5割
目に見える陳列は5割程に。その方が美しく見えるそう。本当にお気に入りの物だけを厳選します。
夫:
これはオーストラリア
横山ルリカ:
コアラ抱いて
厳選したものを棚に戻すときには実際に座ってみて、いつもの目線で確認。
自分をもてなすつもりで空間を作っていきます。並べる物を半分に抑えたことで思い出の写真も際立っていますよね。
小林理恵トレーナー:
残念ながら選ばれなかったものもありますよね。もういいかな、と思うものは思い切って断捨離。
旅行先で買った小物など、引き出しの奥に眠っていたものとはお別れすることに。
「服の断捨離」は3つの分類から…
小林理恵トレーナー:
どの服を着たいか自分に聞いてみる。まず着たい服、着たくない服、迷ってる服。この3分類に挑戦してみたいと思います。
「着たい服」「着たくない服」「迷う服」の3つに仕分けします。
妻:
これは、まだ着てます
小林理恵トレーナー:
着たい?
妻:
着たい!
横山ルリカ:
着てないかじゃなくて、着たいかどうかなんですね
妻:
これは、着ない!
横山ルリカ:
早いですね、あんまり迷いがない
小林理恵トレーナー:
もう断捨離スイッチが入ってアクセル全開ですね
「着たくない服」はそのまま処分。
「迷っている服」は一応取っておき、後日また残すか処分かを考えます。
残しておく「着たい服」の中には何年も袖を通していないものも…
妻:
最近ロングコート着ていくところも少なくなった
そのような服は、この機会に着てみるのもおすすめだそう。
小林理恵トレーナー:
だんだん外に出るのもおっくうになってしまったり、まあいいかな、と諦めてしまったりということが多くなってくる年代になってくるので、発掘の機会にしていただけたら。
横山:
着るきっかけありますか?
妻:
もうすぐ結婚記念日ですから…
小林理恵トレーナー:
いいじゃないですか、すてきですよ
夫:
ぜひ、一緒に食事に行きたい
横山ルリカ:
楽しみですね
この日、思い切って長年使ってないものも大量処分。今回は、全て合わせて54kg分を断捨離できました。
(『めざまし8』2025年1月30日放送)
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