「がんになって 残りの人生を頑張ろうと思った」連載6回目〜Anna's Journey〜 梅宮アンナのがん闘病記（11月12日公開）

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梅宮アンナ（12日朝／手術から5日）：
今日、朝、先生が来て、無事に退院が決まりました。
いぇーい!

今これ、首からぶら下げてるのはドレーンっていうんですけど、
傷口から（ドレーンを通じて）血液とか体液が出てくるんだけども、
それがほぼ正常な色になっていたので、
退院する日の朝にこのドレーンを体から抜いて、それで退院ができます。

梅宮アンナ（12日朝／手術から5日）：
この動画を撮ったらちょっとリハビリに行こうかなーって思っています。
なるべくやっぱり体を動かさないとね。
動かせば動かすほど回復に向かう時間が早いのと、
寝てれば寝てるだけまた痛くなってくるんですよね。

だから、手術前に普通にしていた動きを今もやるようにしています。
（医師から）「動いても傷口は開かないから」って言われて、でも怖いんですよ。
なんか（傷口が）開く怖さよりも、また動いて「さらに痛さが増したらどうしよう？」みたいな。
そんな感じなんですよね。

梅宮アンナ（12日朝／手術から5日）：
リハビリでは こうね、手を動かすんですよ。
（手術をしていない左側は）腕が90度まで 全然上がるんだけど、
こっち（右腕）は上がらないんですよ。苦しい…って。

何かね（腕が上がらなすぎて）笑っちゃうんですよ。
こういうことをとにかく繰り返し繰り返しやっています。

で、今日はお友達が100円グッズでぎゅーって握るやつをくれて。
よくある、指先でぎゅーっと握る。あれが良いみたいなので。

当分ちょっと頑張らないと、ゴルフ行けなくなっちゃうなと思って。

一昨日、昨日、今日と、徐々に回復しています。

梅宮アンナ（12日朝／手術から5日）：
やっぱり手術後から今日までの5日間にかけては、毎日違います。
気持ちも違うし、体の状態も違うと思います。
手術後は1日ぐらいワケわかってなくて。

手術から2日後に、痛み止めから飲み薬に変わったんですけど、
その時に「結構痛いな」と思いましたね。
いろんな人から「乳がんの手術痛くないよ」て言われてたんですね。
でも「全然痛いじゃん」と思って。
「私、弱虫なのかな？」って思ったりとかして。

切ったところの傷口じゃなくて、私はリンパのところを取っているので。
なんかね、表現的には多分ヒリヒリが一番近いかもしれませんね。
あと胸のところはなんかすごく重い感じ、ギューってなんか押される感じがします。

今朝、先生が「傷口見た?」って言うんだけど、いやー、直視はできなくて。
ちょっと怖いです。
1ヶ月ぐらいするとみんな見られるみたいですね。
まあ人によると思います。
すぐに見られる人もいるだろうし。
私はまだ怖いです。

あとはね、髪の毛がね、ものすごく生えてきました。
ちょっと見せられないんだけど、もうかれこれ抗がん剤が9月14日が最後だったんですよね。
なので、もうほぼほぼ2ヶ月経つので、すごい勢いで生えてきています。

梅宮アンナ（12日朝／手術から5日）：
今、胸から摘出したがん細胞を病理に回していて、
その結果が出てから、次の治療法が確定します。
まぁ、多分変わらないと思います。
また抗がん剤治療をして、放射線治療をして、それでホルモン治療になると思います。
ホルモン治療っていうのは錠剤で飲むので、病院から離れられますね。
とりあえず、病理の結果が出てから、正式に決まります。今はそんな状態です。

またアンナさんは、『がん告知から『命の時間』について感じたこと、考えたこと』というテーマについて、自身の中で起きた“ある変化”について語ってくれました。

梅宮アンナ（12日朝／手術から5日）：
『めざましmedia』さんとのお話の中で、
がんの告知から『命の時間』について感じたこと、考えたこと
という質問を受けたんですね。

私はがんを告知された時に 一番最初に思ったことは、
「私あと何年生きられるんだろう？」って思ったんですね。

パニックもしなかったし、おどおどもしなかったし、泣くこともなかった。
最初に「がんです」って言われた時に、「私死ぬのかな？」と思って。
やっぱりたくさん亡くなってる人を知っているし、私は結構現実的なので。

ポジティブかネガティブかって言ったら私は両方必ず持っているんですね。
で、みんなからすると「ネガティブだよ」って言われちゃうんだけども
（自分自身で）「絶対ダメだよ」とか
「絶対それ自分の理想と違う方の結果になるだろうな」って（あらかじめ）思っていたら、
結果的に大丈夫だった時に倍嬉しいじゃない？
そうやってね　日々をね、
人生を進めてきたんですね私。

なので、がんって言われて
「私あと何年生きるのかな」と思って
「じゃあどうしたいの？」
「いや、まだやることいっぱいあるよね」って思って。

なんか急にですよ。
急にシャキーンってなっちゃったんですよ。

結構この数年、だらけていたというか
自分で思い返すと、なんか“生きる目標”があんまり見えないというか。
“何をやって良いんだかわかんない”みたいな感じだったんじゃないかなと思います。
で、がんってなったら「あ、ちゃんとしなきゃ！」みたいな感じで。

私もう52歳ですからね。
52歳であと何年 普通に生きるか…。
100歳までは生きないわけで。

私はとにかく、（がんの告知を受けて）「なんか頑張ろうかな」っていう気にすごくさせられたんです。
がんになって、すっごい頑張ろうって。
残りの人生を頑張ろうと思いました。