中日ドラゴンズファンから見た/ドラマ好きから見た『バントマン』
はい。っというわけで、①だろうが②だろうが、④だろうが何だろうが、意味不明にマウントをとってイキってしまった、この不毛。
『バントマン』の「試写室」だってのに、あらすじひとつも書かずに、ここまで来てしまった、不毛…。もうほんとに、大変申し訳ございません!!
つい、つい、こんなふうに、テレビドラマ好きと、中日ドラゴンズ好きが、合致してしまう!!!そんな奇跡を、自慢してしまいたくなったのです…。大変申し訳ございませんでした…。
うん。っというわけで、気をとり直して、ここはせっかくの機会。中日ドラゴンズ好きでありながら、大のテレビドラマ好きにしか書けないであろう(たぶん)、中日ドラゴンズファン目線と、テレビドラマオタク目線の、その2つの目線から、『バントマン』の見どころを紹介しようと思います。
バントに対するトラウマ、もしくは拒否反応を示していた現ドラゴンズファンも、きっとその先の意味に感動するはず
中日ドラゴンズファンから見た『バントマン』
まず、このドラマがどんな話のドラマなのか?というそんなことよりも何よりも、ドラゴンズファンが、どうしても気になってしまうのは、そのタイトルである『バントマン』の、“バント”、でしょう。
実際の、リアルの、中日ドラゴンズの24年シーズンを振り返ってみますと、バントをやたら試みるのにちっとも成功せず、成功したとて、1点もはいることはない…という、惨劇をイヤというほど見せつけられてきたので、ドラゴンズファンにとっての、“バント”とは、堅実に一点をもぎとる戦術、ではなく、ただの“トラウマ”、なわけです。
だもんで、今回の『バントマン』というそのネーミングセンスは、どういう皮肉?だし、はたまた「バントの先に、幸せがある」というキャッチコピーには、むしろ、ドラゴンズファンへの、煽(あお)りにしか聞こえないわけです。
で、そんな、こんな、うがった見方をせざるを得ない、24年シーズンを戦い抜いてきた意気消沈なドラゴンズファンにとって、今年もCSにすら勝ち進むことができなかったドラゴンズファンにとって、3年連続最下位という現実をまざまざと見せつけられたドラゴンズファンにとって(前提長すぎ!)、あの、つらい最終戦が明けた、その翌週から始まるのが、『バントマン』とは、もう、はなはだ、どういうつもり!?煽ってるの!?としか思えない!!な人、多数、なわけです…。
うん、だけど、だけど、そう!ご安心ください!!そんな“バント”=トラウマの、ドラゴンズファンでも、見れば、きっとわかる!この『バントマン』という、そのタイトルには、皮肉も煽りも、ないのです!!(当然)
このドラマは、戦力外になった元プロ野球選手の主人公が再起をはかる…という物語。そう!そうなのです!プロ野球がテーマではあるけれど、ある一人の青年のリベンジを描く、人生のドラマなのです。
だから、プロ野球における、“バント”=1アウト献上してまで塁を進める…という、その“自己犠牲”の戦術に、共感はできなくても、人生における“バント”=誰かのための自己犠牲はいとわない…ってことなら、おおいに共感できるでしょう?っていうか、むしろ、美談になるでしょう?
ねぇ、だって、例えば「ホームランを狙う!」というセリフがあったとして、それは、野球であれば“希望”に違いありませんが、人生におけるそれは“無謀”と捉える人のほうが多いでしょう?ねぇ?そうでしょう!?
うん、そう、そういうこと!そういう、こと、なのです!(どういうこと!?)このドラマにおける、“バント”とは、そういう、そういうこと、なのです!!(だからどういうこと!?)。
で、今回の、第1話のラストまで見ると、『バントマン』の真の意味…誰かのための自己犠牲…の、その先の、大切なメッセージが語られるので、バントに対するトラウマ、もしくは拒否反応を示していた現ドラゴンズファンの方も、きっとその先の意味に、感動する、はず(僕も少し、泣いちゃったし…)ぜひ、その、『バントマン』の、“真の意味”を、第1話で、読みとりましょう!!
うん、で、もう一点。リアルを知っているがために、どうしても気になってしまうのが、創作におけるプロ野球の描写ですよね。
まず、主人公の名前が、大翔(ひろと)ということでさっそくの邪念が…だってだって、今シーズン、最優秀防御率の、あの、僕も応援真っ盛りの、髙橋宏斗投手と、同じ名前!なんだもの!!…に加えて、この主人公ってば、自らをヒーローと呼んでほしいと、登録名を「HERO」にしてしまう…という、その自意識過剰具合に、物語のそういうキャラとはいえ、どうしてもぬぐいきれない何か…とてつもない邪念を感じないとは言いきれませんが、そんな邪念を吹っ飛ばしてしまうのが、この、大翔を演じる、鈴木伸之さんのダイナミックスイング!です。
ホームランバッターという“設定”にも関わらず、ちゃんと、そこに “リアリティ”を加えているので、ヒロトだろうと、ヒーローだろうと、タイトルに“バント”だろうと、そんな邪念はすぐに消え去ります。
で、その、キャラクターたちの背景にもなっている“プロ野球”の描写も、さすがの中日ドラゴンズ全面協力。
本気度がすさまじく、実戦映像もあったりやんやの(ですよね?)、超絶リアリティ。よくある、野球やったことねーだろ!とツッコミ必至の素人役者のプロ野球選手設定の寸劇感や(言い方!)、観客席の一部分だけ別撮りしました~みたいなチープ感も、感じさせない、圧倒的な画作り!!
だもんで、本物を見てるから細部が気になっちゃって入り込めない…という心配は一切ありません!逆に、細部までよく再現してるなぁ~って、そこが気になっちゃう…こと、しか、ありません!!
で、で、で、実際の選手名が登場するリアルにニヤついてしまうのはもちろんのこと、その選手名とともに交わされる会話も、ちゃーんと現実に沿って展開されるので、現実を知っているがゆえの「なわけないだろ!」のツッコミも皆無です。
そうです!このドラマ、中日ドラゴンズを、その名前だけお借りして、雰囲気いい感じのドラマに仕立てました~!ってな、ドラマでは、決して、ないのです!!(そらそうだろ)
その、本気の再現度を見ているだけで、ドラゴンズファンは、あっという間の1時間!に仕上がっているのです!!
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