猛暑の影響などから品不足となっている「お米」。多くの人が米不足を嘆き“令和の米騒動”とも言われています。
こうした中、新米が流通し始め期待されているのが、米不足の解消です。
気になるスーパーの実情は!?さらに、来年度の新米の予約開始や暑さに強い品種など、米の“いま”を取材しました。
新米流通するもわずか30分で完売も
2024年9月4日、都内のスーパーを取材してみると、お米の棚はほとんど空の状態に…。
開店時に、27袋あった新米は、わずか30分で完売したといいます。
そして、東京都内にある別のスーパーに向かうと…。
取材開始時は、8袋あった2㎏の米は約6時間後には3袋だけになっていました。
気になる次の新米入荷日を担当者に聞くと、9月6日(金)と7日(土)ごろだということです。
また、去年の同時期に比べて価格も上昇。
例えば、茨城県産のコシヒカリ5㎏は、去年2500円だったのが、9月4日時点で3769円と約1、5倍の価格になっていました。
それでも、連日多くの人が新米を求めて詰めかけているといいます。
オイシックスが新米の予約開始
こうした中、品薄の米を巡って早くも動いたのが、食品宅配大手の『オイシックス』。
2024年9月5日から始めたのは、来年度の新米の予約です。
米不足への不安の高まりからか、2024年の新米予約は1、4倍に増加。これを受けて、来年度の予約開始の予定を大幅に早めたということです。さらに価格についても…。
オイシックス・ラ・大地 広報室
有賀 佳奈さん:
予約を頂くと価格の据え置きで1年間お米をお届けできます。
契約農家から米を直接仕入れることで、市場価格に左右されず予約時点での一定価格で販売。配送開始は2025年10月からだということです。
埼玉・熊谷市の暑さ生かした新品種 開発中
一方、猛暑による米不足の解消を目指す試みも…。
埼玉県熊谷市にある農業技術研究センターで開発されているのが、暑さに強い新品種『えみほころ』。
担当者によると、熊谷市という非常に暑い地域の特性を利用して作った米だということで、高温による障害を軽減し、暑い年でも高品質なものが生産できて安定した確保にもつながるとしています。
また『えみほころ』は現在、商品として販売できるよう、品種登録を申請しているということです。
今後、米不足解消になるか注目が集まりそうです。