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【社員の奮闘】アピアランスケアへの注目で需要高まるカバーメイク、切実なる「隠したい!」に応えるメイクの秘める可能性とは

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伊勢半グループの一員としてカバーメイク事業を展開するマーシュ・フィールド株式会社(以下、マーシュ・フィールド)。1968年に創業したのち、2004年からはあざ・白斑・傷跡など肌色に深いお悩みを抱える方などへ向けたカバー力に優れたベースメイク化粧品を販売しています。


近年では“アピアランスケア”という言葉が広く知られるようになった社会背景にも後押しされ、カバーメイクの需要も高まっています。ときに涙ながらにご自身の深い肌色の悩みを打ち明けてくださるお客様に寄り添いながら、その方々が日常の一部としてカバーメイクと共に歩んでいけるようサポートを行うマーシュ・フィールドの山口由樹に話を聞きました。



伊勢半グループ マーシュ・フィールド株式会社 山口由樹


“アピアランスケア”としてのカバーメイクに化粧品が秘める可能性を見出した


最近では病気や怪我、またその治療などにより生じた外見の変化による心理的な負荷を軽減することを目的とした“アピアランスケア”という言葉を耳にするようになりました。社会的にも広く知られるようになったことで、アピアランスケアの一端を担うカバーメイクに対する関心も高まっています。


マーシュ・フィールドは、カバー力に優れた機能性の高いベースメイクアイテムを販売するとともに、肌色にお悩みを抱えたお客様へのカウンセリングや医療従事者に向けた勉強会なども提供しています。


そんな同社が20年前にカバーメイク事業へ舵を切るきっかけとなったのは、株式会社伊勢半で現在社長を務めるとともにマーシュ・フィールドでは会長職を担う澤田晴子が、同社の社長時代に体験したこんな出来事でした。


生まれつきや手術などにより生じたあざや傷跡を化粧で目立たなくさせる、英国赤十字社の「スキンカモフラージュ」という考え方を知り、化粧品の秘めたる可能性に感銘を受けたとのこと。しかしながら、日本にもカバーメイクや現在でいうところのアピアランスケアに対する切実なニーズがあるにもかかわらず、使用されている化粧品は海外メーカーのものが多くを占めているという現状を知り、国内の化粧品メーカーとして使命感を覚えたそう。


マーシュ・フィールドは伊勢半グループが脈々と培ってきた化粧品事業を通じて、肌色にお悩みを抱えた方々をサポートしていきたいとの強い想いを抱き、事業転換へと踏み出しました。



カバー力に優れたファンデーションのほかベースメイクやスキンケアなどを販売


カウンセリングでの心構え「お客様の声に耳を傾ける」「購入後、ご自身でしっかり使っていけるように」


現在では、お客様の悩みにしっかりと寄り添う姿勢で、対面カウンセリングのほかコロナ禍で取り入れたオンラインカウンセリングを通じて、希望に応じた色選びや使い方などのアドバイスを行っています。丁寧なマンツーマン指導が好評で、予約枠がすぐ埋まってしまうこともしばしばだと言います。


山口:平日は東京の伊勢半グループ本社にてカウンセリングを行っているほか、週末には全国の主要都市を順に巡り、カウンセリングやカバーメイクの体験会もしています。


カウンセリングではお客様の話にしっかり耳を傾けることはもちろん、カバーメイクの指導をする際にはお客様が商品を購入した後も、ご自身でしっかりと使っていけるよう全てをして差し上げるのではなく、お客様自らがカバーメイクをマスターしていただけるように心がけています。


オンラインカウンセリングの場合、直接お伝えすることができないため、より丁寧な声かけや伝わりやすい言葉での説明に気を配ることで、対面カウンセリングと満足度の差がないよう努めています。



対面カウンセリングの様子(イメージ)


お客様との偶然の出会いが波及し広がりを見せるカバーメイク


通常はカウンセリング時にその場で購入いただくか、公式サイトや提携オンラインストアでのオンライン販売のみですが、年に数回ポップアップショップを開催し新たなお客様との接点づくりも大切にしています。


お客様との偶然の出会いを生み出すポップアップショップを通して、あざ・白斑・傷跡などを隠すカバーメイクの需要だけにとどまらず、そのカバー力や耐久性の高さから、高機能なベースメイクアイテムとして、広く一般の方々にも手に取っていただく機会が増えているそう。


山口:この数年で美容系のインフルエンサーや雑誌に取り上げていただく機会も増えました。それに伴い、用途も濃いシミ・ソバカスのカバーや暑い時期の耐久ベースメイクなど広がりを見せています。


直近では、8月30日~9月5日に大阪のルクアイーレにてポップアップショップを開催予定です。普段オンラインでしか購入いただけない商品を直接手に取ってお試しいただけますし、予約制で行うカバーメイク体験会は空きがあれば当日参加も可能です。オンライン購入にハードルを感じている方や、興味はあるけどなかなか踏み出せないといった方は、ぜひお気軽にお立ち寄りください。



過去に開催したポップアップショップの様子


【ポップアップショップ開催のご案内】

日時:2024年8月30日(金)~2024年9月5日(木) 各日10:30~20:30

場所:大阪 ルクア イーレ4階 イセタンクローゼットプロモーション2

詳細:https://www.marsh-field.jp/lucua20240830


「隠したい!」と切実に求める方々へ、さらにカバーメイクをお届けするために


カウンセリングやポップアップショップでお客様とコミュニケーションを行うほかに、マーシュ・フィールドがもうひとつ力を入れている活動が、医療従事者向けの勉強会です。2004年にカバーメイク事業がスタートした当時、日本ではアピアランスケアという考え方やカバーメイクの存在もまだ浸透しておらず、自分が抱えるあざや傷跡などに関する深い悩みをメイクで解決できると知る方は多くありませんでした。


そうしたカバーメイクを必要としている方々の近くにいる医療従事者の皆さまにもマーシュ・フィールドのカバーメイク化粧品について知ってもらうべく、皮膚科学会や形成外科学会などへ継続的に足を運びコミュニケーションを深めていった結果、医療機関からの勉強会の依頼も年々増加しています。


山口:最近では全国の医療機関から勉強会の依頼をいただくようになりました。各自治体でアピアランスケアにかかる費用への助成金がスタートするなど、病気を経験しても社会生活を続けていく方が増えていることもあり、アピアランスケアがより重視されるようになっていると感じています。


それに伴って「抗がん剤治療で生じた肌の色素沈着をどうにかしたい…」など、カバーメイクへの需要も高まり、医療従事者向けの勉強会のほか、患者の皆さま向けのカバーメイク体験の依頼も増えています。


患者の皆さまはご自身の抱える肌色の悩みを隠せる「カバー力の高さ」を一番に求められますが、医療従事者の皆さまはそれに加えて患者の皆さまが「使いやすいこと」を強く求めています。そうした双方の希望が叶えられるよう、商品開発や体験会でのレクチャーに取り組んでいます。




病院でのカバーメイク体験会の様子


マーシュ・フィールドには切実な想いをもって訪れる方が多くいます。これまで多くのお客様とカウンセリングで向き合ってきた山口が、なかでも印象に残っているという方について話してくれました。


山口:まだ入社1~2年目の頃、カウンセリングでご自身が長いこと抱えてきた肌色の悩みについて涙ながらに話してくださるお客様がいました。私はその話を聞き「少しでも隠したい部分をカバーできるようにしてあげたい!」と強く感じ、その切実な想いに応えようと懸命に施術をしました。カバーメイクを進めていくに連れ、段々とその方に笑顔が戻っていき、最後は「この方法でカバーしてみます!」と明るい表情で帰られました。


マーシュ・フィールドには本当にさまざまなお客様がいらっしゃるので、一人ひとりに寄り添う姿勢を忘れずに、お客様の背景にある想いを汲んでカウンセリングに取り組むことの重要性を改めて胸に刻むきっかけになりました。



マーシュ・フィールド公式サイト https://www.marsh-field.jp/

ひとりでも多く肌色の悩みをもつ方々のQOLを高めることが私たちの使命


最近では一般的なメイクアイテムとしての需要も増えているほか、ファッションとしてタトゥーを入れる方が増えていることを背景に、健康診断や人生の節目となるような大事なイベントの時だけタトゥーを隠す術として、カバーメイクに助けを求める方も増えています。マーシュ・フィールドに期待されることが多様化するなか、今後の展望について最後に聞きました。


山口:マーシュ・フィールドに期待していただくことが多様化している今、年齢や性別を問わず肌色のカバーを必要とする方々にマーシュ・フィールドの商品を使っていただきたいと思います。


そのためにはブランドの認知をさらに高めていくことが重要です。最近ではSNSで情報を得る方も多くなっているので、デジタルマーケティングも強化して、どのプラットフォームを見ても情報を得られるよう、デジタル広告やレクチャー動画の制作にも取り組んでいます。


「カバーメイクといえばマーシュ・フィールド」といった純粋想起を浸透させ、私たちのファンをさらに増やしていきたいです。今後もお客様と真摯に向き合うことで、ひとりでも多くの方が自分らしく過ごせるよう、カバーメイクを通じてお力添えできればと思います。


「ひとりでも多く肌色の悩みをもつ方々のQOL(生活の質)を高めることが私たちの使命だと思っている」と力強く語ってくれた山口。その言葉を聞いてメイクで治療はできないものの、治療ではまかないきれない「前向きに生きていくための自信」を与えてくれるのがアピアランスケアやカバーメイクが秘める力だと感じました。




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