「ずっと人に言えなかった」という趣味を褒められ…
――自身が作った歌で気持ちを表現する人々が登場しますが、同じ表現者という立場で感じたことはありますか?
私は、舞台に立っている立っていない、SNSやメディアで発信しているしていない関係なく、誰もが表現者になれると思っています。
たとえば友だちがいないと悩んでいる学生さんや、社会から孤立していると感じている人も、その気持ちを歌にしたり、お芝居にしたり、詩にしてみたり…表現の方法や場所は、人それぞれです。今回の映像を見て、「自分も何かで表現してみたい」と思ってもらえたら、私はすごくうれしいです。
――井手上さんも詩を書いていますよね。
私は気持ちが沈んだときは、言葉にしないとスッキリしないんです。モヤモヤしていることや、泣きたいのに泣けないことを上手く言葉にして詩が完成すると、その悩みが全部吹っ飛ぶんです。
恥ずかしい趣味だと思って、ずっと人に言えなかったんですけれど、マネージャーにこそっと話したら「めっちゃいいじゃん。センスあるよ!」って褒めてくれて。それから結構書くようになって、SNSにも投稿しています。
――モヤモヤした気持ちを詩で発散するのは登場人物たちと同じですね。
そうなんです。やっぱりスッキリするんですよね。あるとき泣きたくて、絶対泣けそうな気持ちなのに、泣けない時があったんです。心の10割のうち9割は悩みでいっぱいで、でも 残りの1割は何か心地良さがあって。その1割が埋まれば涙があふれるのに…みたいな感じだったんです。
その時ちょうどベランダにいて、ずっと曇り空を眺めていたら「泣けないのは天気のせい」だとわかったんです。もし晴れていたら、たぶん気持ちの沈みと晴れのギャップに心がやられてしまうし、雨だったら水滴と一緒に涙が止まらなくなってしまう。
でもグレーの曇り空が、今の私の心に一番寄り添ってくれていた。だから私は心地よく感じて泣けないんだと気づいたんです。それを歌詞にすることで、納得して気持ちがスッキリしました。
――サブタイトル「あきらめない僕たちの歌」にちなみ、井手上さん自身があきらめられないこと、今の自分に一番必要だと思うことを教えてください。
それもやっぱり、母かもしれません。あまり言いすぎるとマザコンだと思われるかもしれませんが(笑)、そんなことはまったくなくて。
「親のことは大好きですか?」と聞かれたら、「イエス」とは答えられません。大っ嫌いで、大好きだから。親って正直だからこそ、「そこまで言わなくていいのに」と感じることもあったりしますし。
これってたぶん、思い当たる方も多いのではないでしょうか。それでも私は母が大好きだから、365日常に母のことを考えているかもしれません。
予告動画
YouTube「FUJITV GLOBAL CHANNEL」で、『ザ・ノンフィクション』の予告動画を配信中!10月6日(日)14時~「あきらめない僕たちの歌~今夜も歌い 叫ぶわけ~」予告。
配信スケジュール
9月22日・29日放送「東京 三姉妹物語~地酒と涙と夢の行方~」前・後編が、10月13日まで、TVer・FODで無料配信中です。
関連記事
小倉智昭 “老々介護”を2カ所で行う別居中の妻に感謝「自分のことはなるべく自分で」自宅での闘病生活ルーティン
2024年11月23日 |
06:00
佐野勇斗「悩みながら演じた」就活生役 自身は就職より起業!?「便利グッズとか“あったらいいな”を考えるのが好き」
2024年11月22日 |
07:00
桜井日奈子「負けるわけにはいかない」決意が固まらず、母に泣きながら電話…デビュー初期の“甘え”を変えた出来事
2024年11月21日 |
18:40
三上博史 伝説のミュージカル“ヘドウィグ”がライブ・バージョンで復活!「ありったけの気力と体力を使って撹乱するつもり」
2024年11月21日 |
17:00
【独自】16歳の寺田心にインタビュー 今の趣味は筋トレ! 子役デビューから13年…将来の夢は「獣医師と俳優」
2024年11月21日 |
15:04
名横綱の孫がモデルデビュー!嵐翔真・17歳が芸能界に嵐を巻き起こす!?「僕の渋さと色気にやられないよう気をつけて」
2024年11月17日 |
12:00