映画評論家のみが選考委員を務め、“本音で”その1年の中で輝いた優秀な作品、俳優を選出する映画賞「日本映画批評家大賞」。

5月22日、「第33回 日本映画批評家大賞」の授賞式が行われ、各部門に選出された受賞者が出席しました。

新垣結衣

「助演女優賞」に輝いたのは、映画『正欲』で、ある秘密を抱えながらひっそりと暮らす販売員の女性を好演した新垣結衣さん。

新垣さんは、「映画賞で助演女優賞をいただくのは、人生で初めてです。この作品は、私にとっても本当に大事なことをたくさん教えてくれた作品です。こういった作品で素晴らしい賞をいただけるということは、本当にうれしく思います」と感謝しました。

磯村勇斗

「助演男優賞」を受賞したのは、映画『月』で歪んだ使命感と使命感に取りつかれ、殺人者に変貌していく青年を演じた磯村勇斗さん。

磯村さんは、「映画作りは本当に面白いところも、ときに鋭く冷たい部分ももっています。そういうのを心で感じていくと、『やはり映画、映像作りの現場というのは楽しいな。やめられないな』ってすごく感じます」と語りました。

「主演男優賞」は映画『Winny』の東出昌大さん、「主演女優賞」は、映画『波紋』の筒井真理子さんが受賞しました。

「作品賞」には、終戦直後の闇市を舞台に、絶望と闇を抱えながら生きる人々の姿を描いた、塚本晋也監督の映画『ほかげ』が選出されています。