東京都杉並区の複数の小学校で2カ月連続で児童の水筒に異物が混入した可能性がある問題で、教育委員会が安全管理を改めて徹底するよう呼びかけました。

また…児童の水筒に異物混入の可能性

区立桃井第四小学校

2024年3月14日(木)午前11時半ごろ、東京・杉並区立桃井第四小学校で、児童の水筒に異物が混ぜられた可能性があることが分かりました。
児童は、持参した水筒の水を飲んだところ、異常な味を感じて吐き出したということです。

区立桃井第四小学校

この問題を受けて、被害があった小学校では緊急の保護者説明が開かれ「安全管理に対する認識の甘さから今回のようなことになってしまったと深く反省しております」と述べたうえで、教室が無人になった時間帯に、水筒に異物を混ぜられた可能性もあると説明。

保護者会の音声:
「防犯カメラを確認したところ、不審な人物が映っていることはありませんでしたけど。校内によじ登って侵入しようと思えばできるというような状況ではありますので、外部から侵入という可能性もないということは言えないというふうに思っております」

小学校側は対策として、春休みに入るまでの登校期間は水筒を持ってこないように呼びかけました。

しかし、杉並区でこの問題が発生したのは今回が初めてではありませんでした。

2月に杉並区の別の小学校でも…

杉並第九小学校

今回問題が発生した杉並区立桃井第四小学校から約3㎞離れた位置にある、杉並第九小学校でも2024年2月19日、児童の水筒の中身に塩素系とみられる液体が混入される事案が発生していたことが分かりました。

子を持つ母親に話を聞くと…。

母親「その事件があったので(子どもには)いきなりゴクゴク飲まずに一口ちょっと味見して変な味がしないか確認してからちゃんと飲みなさいって伝えました」

安全管理の徹底呼び掛け

東京・杉並区役所

水筒に異物が混入した可能性がある問題を受け、3月18日(月)には杉並区が臨時の校長会を開き、区の教育委員会が、児童が口にするものや教室に置かれている消毒液や洗剤などの安全管理を改めて徹底するよう呼びかけました。

また2カ月連続で同様の事案が起きていることから、区の担当者は「新年度に向け各学校で対策を見直してもらいたい」としています。