「トマト加工品」が値上げラッシュになっています。
都内のスーパーでは2023年の同時期と比べ、トマトケチャップの店頭価格が30円ほど値上げに。
また1月から、トマト缶も40円ほど値上げされていました。
“トマトショック” 原因は世界的な不作
カゴメでは、2月1日納品分からトマトケチャップなどの家庭用食品と飲料の出荷価格を、最大16.4%値上げしています。
帝国データバンクによると、2024年2月に値上げされるトマトの加工食品は約160品目にのぼり、同月に値上げされる食品のおよそ1割を占めるということです。
値上げの原因について、帝国データバンクの担当者によると、「トマト加工品の原料は9割ほどが海外から調達しているが、2023年に世界的な猛暑で極端に不作になり、その影響が今になって価格に反映されてきている。」ということです。
飲食店では値上げに悲鳴
街では「色々なものに使うので、生活を圧迫しますね」「買う頻度を考え直さないと」など家計への影響を心配する声が。
さらに飲食店からも値上げに苦しむ声が聞かれました。
東京・足立区の洋食店では、看板メニューのオムライスのソースやライスなどに、1日6キロのトマト加工品を使用していますが、1日分の仕入れ価格が、2023年の同時期と比べるとおよそ800円上がったといいます。
その影響を受け、35種類のメニューがあるオムライスは100円から200円ほど値上げすることに。
さらに、トマトラーメンを主力商品にしている東京・福生市のラーメン店も「うちはトマトラーメンが主力商品なので、本当に痛いです。」とトマト缶の値上げに苦しむ声が聞かれました。
2022年からの2年でイタリア産トマト缶の仕入れ価格が倍近くになっているといい、2023年には2回、トマトラーメンを値上げ。
しかし、材料のトマト缶が2024年4月から1缶当たりさらに200円値上げされることが分かっており…
ラーメン店 スタッフ:
「2024年の夏には再度ラーメンの値上げを検討しなければならない。現場は厳しい…」
と肩を落としていました。
加工品は値上げも国産トマトの価格は平年並みに
トマトの加工品が値上げされる中で気になるのは、国産トマトそのものの価格。
2月21日に農林水産省が発表した食品価格動向調査の結果によると、平年に比べトマトの小売価格は5%増と、ほぼ平年並みに推移しています。
集荷数量が大幅に減少することはない見込みだとしていて、当面は価格への影響は少ないと予想されています。
(『めざましテレビ』 2024年2月22日(木)放送より)
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