女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『NONSTOP!』の金曜恒例コーナー「NONSTOP!サミット」。

4月3日(金)の放送には、「婦人公論」の特集で母との軋轢について率直に語り、話題を集めた青木さやかが登場。「実母が憎い…どう折り合いを付ける?」というテーマについて、MCの設楽統と、千秋、カンニング竹山、婦人公論元編集長の三木哲男とともに語り合った。

母が教師で、幼い頃から様々なルールを決められ、ほめられた記憶がないという青木。芸能界に入ったのは、「厳格な母が一番嫌がる職業になってやれ」という思いもあったという。

そんな思いを抱きつつ、自分が親になれば、母を理解し、許せるのではないかと思っていたそうだが、「むしろわだかまりが浮き彫りになって、自分でも愕然とした」と出産後の思いを振り返った。

番組では、青木のように「実母との間にわだかまりを抱えてきた」という561人の女性の声も紹介。「ニュース以外のテレビや漫画は禁止。門限は夕方5時」など“ルールまみれの母”が嫌いだったという30代女性のエピソードを受けて、千秋も「かつては自分の母もそうだった」と語り始めた。

反抗期の時に、言いたかったことを母にぶつけたお陰で、わだかまりがなくなったという千秋に対して、「反発できなかった」という青木や体験談を寄せてくれた30代の女性は、30代になってから親に本音をぶつけてみたが、母親は自分の非を認めようとせず、失望したという。

「母からどのように反応してもらえば自分が満足できたのか、わからなかった」「ゴールが見えなかった」と青木は語ったが、三木によると「ひと言、『ごめんなさい』と言ってほしかった」という女性が多いのだという。

どんなに関係が悪くても、年老いた親には親孝行するべき?

また、「母親に年に1回会うのも苦痛なのに、親孝行しろと周囲から言われるのが辛い」という40代女性からのエピソードが紹介されると、番組公式SNSには「自分は親から大事にされなかったのに、親を大事にしなければいけないのは理不尽」などの共感の声が。

竹山と千秋も、「親子でも嫌いなものは嫌いで当然」「自分が親孝行したいと思わないなら、無理にしなくてもいい」と寄り添ったが、母を看取った青木は、「親孝行する気持ちになれない」という思いをどう乗り越えたのだろうか。

そのきっかけになったのは、ある人からの「親を大事にしたら、自分がラクになれる」というひと言。母と会うたびに「今日は手をさすってあげよう」などの課題を設け、一つひとつクリアしていくうちに、母親の前で笑顔になることができたという。

父は和解できないまま他界してしまったため、母とはそうなりたくなかったという青木は、母の死後、母も1人の人間なのだと思うことができるようになったそうだ。しかし、母が亡くなる前に書いてくれた手紙は、まだ読むことができないという。

「手紙を見るのも触るのも、怖い」と打ち明けた青木は、「自分が想像している以上の感謝の思いや愛情が綴ってあったら、後悔で立ち直れなくなる。かといって、(母の愛情が)想像以下でもイヤだ」と、涙をこらえて本音を語った。

そんな青木に竹山は「娘さんが結婚する時に手紙を開けたらいいのでは?」と助言。千秋は「自分なら開けられないかも」と前置きしつつ、「『ノンストップ!』の生放送で開けたらいい」と青木を笑わせ、三木も「手紙を開けなくても、青木さんが常にお母さんのことを思っているならそれでいい」とアドバイスを送った。

SNSには「自分も親から褒められたことがない」「自分も親と絶縁状態」という声が次々に到着。「毒親に苦しんでいる人がこんなにいるんだ」「私だけじゃないと思ったら、泣けてきた」という共感の意見や、「青木さん、無理しないで」という声援も届いた。

ほか番組では、「優位に立てる『刑事力』コミュニケーション」を執筆した元刑事・佐々木成三氏に聞く、「元刑事が教える処世術」についてもトークした。