東日本大震災から9年――。
未曾有の災害を決して忘れず、人々の命を守るために、災害報道はメディアの連携によって、もっとできることがあるのではないか。震災から10年となる2021年に向け、フジテレビはNHK、ヤフーと共同で「『その時』メディアに何ができるのか」というテーマに取り組んでいる。
3月11日(水)には、フジテレビ制作の検証番組『わ・す・れ・な・い 死者をゼロにする情報とは』を放送する。今まで20本放送してきた『わ・す・れ・な・い』シリーズの最新作だ。
今回取り上げるのは、津波で多くの命が失われた岩手県釜石市と宮城県山元町。停電が起こり電話も通じづらいという状況の中、どのように災害情報が伝わり、人々の避難行動に結びついたのかを、当時のNHKの放送映像やフジテレビの報道映像から検証する。
番組ではわずか15メートルの距離を逃げ遅れてしまった女性の行動を、遺族の証言から追跡。情報が遮断されている中で人々の生死を分けたものは何だったのか、どのような情報が伝わっていれば女性が助かったのかを考える。他にも、消防団員や地域住民などから、当時、メディアの情報が被災地にどう伝わっていたのか、命を守るために必要な情報とその伝え方を改めて検証する。
『わ・す・れ・な・い 死者をゼロにする情報とは』は、フジテレビのみならず、関西テレビ、東海テレビ、北海道文化放送、テレビ新広島などでの同時放送も決定した。
<「わ・す・れ・な・い」シリーズ 過去放送実績>
【映像検証シリーズ】
金曜プレステージ『わ・す・れ・な・い 東日本大震災155日の記録』(2011年8月12日(金)21時~22時52分)
『わ・す・れ・な・い ~東日本大震災・命の記録~』(2011年12月30日(金)19時~20時54分)
金曜プレステージ 『首都大震災~わ・す・れ・な・い 3・11の警告~』(2012年8月31日(金)21時~22時52分)
『わ・す・れ・な・い 伝え継ぐ映像記録2013』(2013年3月10日(日)13時~14時55分)
『わ・す・れ・な・い “巨大津波”3年後の新検証』(2014年3月9日(日)16時~17時25分)
『わ・す・れ・な・い ~巨大津波から逃げる~“秒との闘い”映像全記録 4年後の“時間”検証』(2015年3月7日(土)15時30分~17時30分)
『わ・す・れ・な・い 5年間の“検証映像”全記録~192の映像が伝える夜明けまでの15時間~』(2016年3月5日(土)14時05分~16時)
『わ・す・れ・な・い 7年目の検証~命を守る避難行動~』(2018年3月5日(土)14時05分~16時)
『わ・す・れ・な・い 8年目の検証~平成最後の証言~』(2019年3月11日(月)15時50分~16時50分)
【被災地ドキュメント】
『わ・す・れ・な・い ~三つの家族の肖像~』(2011年4月17日(日)14時~14時55分)
『わ・す・れ・な・い ~原発と牛飼い~』(2011年8月14日(日)14時~14時55分)
『わ・す・れ・な・い ~それでも僕らは生きていく~』(2012年3月11日(日)16時~17時30分)
『わ・す・れ・な・い ~それからの家族…~』(2012年7月15日(日)14時~14時55分)
『わ・す・れ・な・い ~魚町、復興への光~』(2012年9月30日(日)14時~14時55分)
『わ・す・れ・な・い ~原発と牛飼い それから~』(2013年3月3日(日)14時~14時55分)
『わ・す・れ・な・い ~明日の君に遭いたい 2013夏~』(2013年9月1日(日)14時~14時55分)
『わ・す・れ・な・い ~三年後の肖像~』(2014年3月9日(日)14時~14時55分)
『わ・す・れ・な・い ~明日に向かって 運命の少年~』(2016年3月6日(日)14時~14時55分)
『わ・す・れ・な・い ~6年目の選択~』(2017年3月4日(土)14時~15時)
『わ・す・れ・な・い ~明日に向かって てっちゃんの7年~』(2018年8月14日(火)13時40分~14時35分)