東京2020オリンピックで活躍が期待されるアスリートたちに密着するスポーツ番組『村上信五∞情熱の鼓動』。
12月15日(日)の放送は、空手・組手の植草歩とカヌー・スラロームの羽根田卓也の強さの秘密に、フジテレビ系東京2020オリンピックメインキャスターに就任した村上信五が迫る。
話をするのはリオ五輪の後以来という村上が羽根田を訪ね、実際に競技で使用するカヌーを見せてもらう。羽根田の競技「カヌー・スラローム カナディアンシングル」は、片方にだけブレードのついたパドル1本を持って激流を下りながら、コースにつるされたゲートを通過し、いかに早くゴールできるかを競うのだが、5ミリでも重心が変わるとカヌーの動きが変わるほど繊細なものだという。
また、体格的に大きい外国選手の方が、ストロークが長くて有利と思われがちだが、羽根田は「この競技の面白いところは、体格差を技術で埋められるところ」と語る。
その技術というのは、“水の呼吸を読むこと”と説明されるが、村上は「ん?」と疑問に思い、「もう少し詳しく聞いてもいいですか?」とさらに尋ねると、「水の呼吸って言って、みなさんピンと来ないんですね」と羽根田は不思議そうな表情を浮かべる。
すると、「来ないよ(笑)。我々は水は飲むものやからね」と村上。羽根田は水が流れている方を差し、「“水の呼吸”聞こえませんか?あちらから」と再び問いかけるが、村上は当然のように「皆無」と答え、笑いを誘う。
“水の呼吸”とは一体何か?それを解明すべく、村上がカナディアンカヌーを初体験する。まず乗るだけでも難しく、村上は「危ない、危ない」と言いながらなんとか安定させる。
そこへパドルを手にするとさらに安定させるのが難しくなり「先生いじわる、どうしようもできへん」と音を上げる。5分ほど練習して少し慣れてきたところで羽根田から出されたゲートをくぐるという課題に挑戦するが、さすがの村上も初めてのカヌーに悪戦苦闘。
途中、羽根田から「水の呼吸を感じてください、読んでください」との助言を受けながら何とか課題をクリアするが、苦戦した村上は「予選落ちですね」とため息をつく。
収録後に水の呼吸をつかめたか?と尋ねると、「つかめるわけないやん。今日だけでつかめたら世界選手権出とるわ、何の呼吸も分からへんかったわ」と語り、カヌーという競技の奥深さを知る機会となった。
世界空手道選手権大会優勝の植草歩の突きに圧倒される
続いて村上は、空手組手・植草のもとを訪ねる。「空手」は、東京オリンピックの新たな正式種目で、全日本空手道選手権4連覇、世界空手道選手権大会優勝の組手の女王・植草には、東京オリンピックでの金メダル獲得に期待がかかっている。空手の組手とは、突きや蹴りなどの有効技を相手に入れてポイントを稼ぐ競技。そんな組手で世界を制した植草の“突き”を村上が体験する。
道着に着替えて植草と向き合う村上。構えや基本的な動きを教わり、突いたらその拳を瞬時に胸の位置まで引かないとポイントにならないと聞き実践するも、「むず~」と慣れない動きにとまどい、難しさを身をもって体感。
今度は、植草の突きを受けてみるが、「怖い怖い」と思わず後ろに下がろうとする。一瞬で突いて、次の一瞬ではもう離れている植草の俊敏な動きに驚きを隠せない。さらに、植草の得意技である「中段突き」を受けると、一瞬にして腰を落とすため村上の視界から消えたように見え、「ちょっと誰か、ここ立ってくれへん?」と世界を制した技の速さに圧倒される。
昨年、2連覇を目指して臨んだ世界選手権で敗退を喫した植草。そこからチーム一丸となって復活を目指し迎えた9月の「KARATE1プレミアリーグ 東京大会」。そこで流した涙の訳とは?その先に見据える東京オリンピックへの思いに村上が迫る。
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