河西健吾 『鬼滅の刃』での時透無一郎役は「役者冥利に尽きる」

『テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』で、霞柱・時透無一郎（ときとう・むいちろう）の声を演じる河西健吾さんが、放送を前に心境を明かしました。

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河西さんは、『3月のライオン』の主人公・桐山零役や、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の三日月・オーガス役、『久保さんは僕（モブ）を許さない』の白石純太役などで好演。

声優業以外にも映画・ドラマの吹き替えやゲームキャラクターの声を務めるなど、幅広く活躍しています。

今回、演じる時透無一郎は、鬼殺隊最強の剣士である“柱”の一人。フジテレビュー!!では、「刀鍛冶の里編」のアニメ化が決まったときの心境のほか、アフレコ現場でのエピソード、河西さんが個人的に極めたいことなどを聞きました。

──「刀鍛冶の里編」のアニメ化が決まったときは、どんな心境でしたか？

作品自体がやはり面白いので、これまで他の柱たちが紡いできたバトンを、僕だったり甘露寺蜜璃役の花澤（香菜）さんと一緒に、持ち続けていけたらいいなと思います。

──炭治郎一行（炭治郎、禰󠄀豆子、我妻善逸、嘴平伊之助）については、どのような印象を持っていますか？

鬼殺隊同期の3人は、真ん中に炭治郎（CV：花江夏樹）がいて、賑やかで面白い要素の多い我妻善逸（CV：下野紘）がいて。そして、体当たりな嘴平伊之助（CV：松岡禎丞）がいる（笑）。

その3人プラス禰󠄀豆子（CV：鬼頭明里）ちゃんがいて、ちゃんと各々の魅力があるからこそ、そのコントラストが（作品の）面白さの秘訣なのかなと思います。

──無一郎の他にも口調が強い柱が登場しますが、河西さんの中で「一番口が強いな」と思う柱は、誰ですか？

「口が強い」にも、いろいろと意味合いがあると思いまして。僕の中では、煉󠄁獄（杏寿郎）（CV：日野聡）さんが一番強いのかなと思っています。「単純に声がでかい」っていう意味で。

「竈門炭治郎 立志編」（2019年4月～9月）の柱合会議前の裁判シーンのときも、ずっと「何とかだ！何とかだ！」と言っていて。日野さんの演技は「（柱の中でも）声がでかい人物なんじゃないかな」と思えるくらいで、当時後ろから見ていたのを覚えています。

──アフレコ現場の様子はいかがでしたか？

分散収録という中で、制作の方々がいろいろ試行錯誤してくださって、同じシーンに出ているキャストの方と同じ日に録れるようにスケジュールを組んでくださいました。

1人1本マイクをいただき、会話をちゃんと重視できる環境でやらせていただけたので、すごくありがたかったですね。

キャストの方々とは全員顔見知りだったので、和気あいあいとしていましたし、アフレコ自体も終始楽しく進みました。

玉壺役の鳥海浩輔さんとご一緒した際に、鳥海さんの友達がすごく『鬼滅の刃』が好きだという話を伺って。中でも「無一郎がすごく好きで」とおっしゃってくれて、「すごくうれしいな。役者冥利に尽きるな」と感じました。

──「刀鍛冶の里編」で登場する鬼の印象はいかがですか？

玉壺の印象は、壺から出てきて異形といいますか。（それに加え）喋り方も独特なので、そこが玉壺の魅力であり、怖いところかなと思います。

半天狗（CV：古川登志夫）は、すごくおびえている様子なので、「彼が玉壺よりも上の位にいるのは本当なのか？」と、そういったミステリアスさがあります。そして、「どのような敵なのか？」という、そういったところが視聴者の皆さんからすると、楽しみなのかなと思います。

──半天狗の声を務める、古川登志夫さんとは話をしましたか？

まだ現場でお会いしたことがなくて、半天狗のお芝居を拝見するのは、第一話がはじめてで。

幼少期からいろいろな作品で古川さんの声を聞いていたのですが、正直、僕の中で（古川さんに）半天狗のイメージはなかったので。いちファンからすると、まだまだ新しい役に挑戦されている姿勢にすごくパワーをいただきましたし、励みになりました。

──「刀鍛冶の里編」の見どころを教えてください。

「刀鍛冶の里編」では、表で鬼殺隊が戦っているその裏で、彼ら鬼殺隊を支えているいろいろな人たちが出てきます。裏で戦っている人たちが描かれるのも、魅力の1つなのかなと思います。

──刀鍛冶のように、個人的に極めたいことを教えてください。

僕は趣味が、カードゲームなんです。お忍びで小さい大会や、何千人規模の大会にも出場しているのですが、まだまだ戦績が奮っていないので、そこで優勝できるくらいに、これからも遊んでいきたいなと思います。「極める」とはちょっと違うかもしれないですけど、戦績を残せるように頑張りたいです。

結構枚数も持っていて、その都度新しいカードが発売されたり、古いカードが使えなくなったりという面白さがあるので、これからもずっと続けていきたいと思います。

──『鬼滅の刃』では、人の心を動かすコトバが多く登場します。河西さんの“心が動いたコトバ”を教えてください。

とある作品の中で、ガヤ（街中の喧騒、友達との会話など）の収録があって、その後時間があったのでみんなで食事に行きました。

その際に、監督の方から「ガヤのシーンで、あの会話をしていたのは誰？」と聞かれ、「僕が言いました」と答えたら、「あれ、すごく良かったよ」と言っていただいたことがあって。

（作品の中では）全然聞こえないようなガヤの収録でも、ブースの中には共演者もいますし、ミキサーの方には監督を含めいろいろな方が聞いているので、より一層、センスが問われるし、大事なことなんだなと再認識しました。

撮影：河井彩美

『テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』

4月9日（日）より全国フジテレビ系列にて放送開始
毎週（日）23時15分～23時45分　※初回は一時間スペシャル

ヘアメイク：Chiaki
スタイリスト：村田友哉（SMB International.）