「34歳になる年でも、制服を着ようかな」と思えた作品
──以前のインタビューで、「単なる恋愛ものだったら出演していなかった」と話していましたが、“心を差し出す”=“五感を失う”というような設定が出演の決め手になったということでしょうか?
僕自身、昨年くらいから、日常や“今、感じられること”、自分の心をもっと大事にしなければと思い始めていて。
そう思うようになったきっかけは、要求されることが増えて、自分が自分でいられない瞬間が増えていると感じたからです。皆さんの思う“理想の山田裕貴”が独り歩きしていて、結局そこに自分が合わせてお仕事をしている感覚が多くなってきてしまっていました。
本来の僕はすごく静かですからね(笑)。そういった部分で、頑張れば頑張るほど無理が重なって、「このままいくと、自分がなくなる」という感覚があります。とはいえ、皆さんのイメージを変えたいということではなくて。
ただ、今は物事を表面的に見て判断してしまう人が多いですよね。そうではなく、もっと相手を思い、物事を深く考える心を養える作品があってほしいと思っていました。別に世界を変えたいとか大げさなことではなくて、“いい心”を持った人がちょっとでも増えたらいいな、と思っています。
このドラマは、そうした物事を深く考えて思い合える“温かい輪”みたいなものを広げるきっかけにできると思い、「34歳になる年でも、制服を着ようかな」と思えた作品だったので、お引き受けしました。
──1ヵ月ほどおこなったという長崎のロケの思い出を聞かせてください。
本当にみっちり、ギリギリのなかで撮影をしていたので、観光はできませんでした(笑)。
でも、僕たちの役名が雨と太陽というだけあり、夕日や朝日、第1話で太陽が言ったウソの迷信のために晴れ間に降る雨などが大事で。すごく細かな画を狙った撮影だったことが、印象的でした。
あとは、台本に「涙を流す」と書いていなくても芽郁ちゃんと2人で泣いてしまうことも多くて。台本以上のものが現場で生まれているので、真摯に、集中して撮影に取り組めているなと感じています。それは、長崎の地が、長崎の景色がそうさせてくれた部分もありますね。
限られた時間の中で撮らなければいけないので、セットで撮影することも多いですが、あの自然の中でセリフを交わす2人の空気は貴重で、「生きている感じがするな」と思いました。
関連記事
【毎週更新】松本若菜主演!木10ドラマ『わたしの宝物』あらすじ完全版まとめ
2024年11月21日 |
23:19
「栞の父親は誰?」宏樹(田中圭)の問いに答えられない美羽(松本若菜)が隠し持つ“覚悟”<『わたしの宝物』第6話完全版>
2024年11月21日 |
23:00
「まじくそ!」「お前のせい」美羽(松本若菜)らをかき乱す真琴(恒松祐里)にSNS絶叫『わたしの宝物』
2024年11月21日 |
22:56
家を追い出された美羽(松本若菜)一方、宏樹(田中圭)は仕事を通し冬月(深澤辰哉)の人柄を知っていく『わたしの宝物』第7話予告
2024年11月21日 |
22:54
【毎週更新】反町隆史&杉野遥亮W主演!火9ドラマ『オクラ~迷宮入り事件捜査~』あらすじ完全版まとめ
2024年11月21日 |
19:00
千寿(反町隆史)が真一(平山祐介)を殺した!?その裏にある2人の思いと娘・倫子(白石麻衣)の覚悟<『オクラ』第7話完全版>
2024年11月21日 |
18:00