上白石萌歌 英子として「今まで挑戦してこなかった歌に挑戦できた」
──本作の、ドラマだからこその魅力はどこにあると思いますか?
向井:実写でやるうえで、生身の人間が歌って、踊って、フェスのシーンではお客さんがちゃんといて…という、生々しさみたいなものが大事なのかなと思っています。そこに渋江(修平)監督やプロデューサーをはじめとする、スタッフの皆さんの発想が詰め込まれた脚本の面白さもプラスされていて。
渋江監督はただのワンシーンで終わらせないんですよね。すべての映像がMVのようで、見たことないドラマを撮っている自負はみんなあると思います。
上白石:漫画は作者の方の感性でキャラクターが描かれていきますが、実写化する際はそれぞれの役者がその人なりの感性で役に身をはめていくことになります。それによってキャラクターの個性がより際立ち、原作とは違った光を放つところが実写化のいいところかなと思っていて。
もちろん原作へのリスペクトは忘れず、実写でしかできないことができたらいいなと思いながら撮影しています。
撮影中、「こんなことを、ドラマでやらせてもらっていいのだろうか」、「なんて贅沢な画角の中に身を置かせてもらっているんだろう」と毎日思っていて。それくらい各部が本気で、例えば「自分はこの照明の当て方がいいと思う」ということを常に全力でぶつけ合っている現場なんです。だからものすごく見ごたえのある映像になっていると思います。
──見ごたえというと、諸葛孔明の衣装もインパクト抜群ですね。
向井:ものすごく重量感のある衣装なのですが、当初よりも軽量化していただいたり、夏のロケのために少しでも熱が逃げるような工夫をしてくださったりしていて。僕の衣装だけでなく、登場人物すべて、頭の先からつま先までこだわって作られています。
それはビジュアルがとても大事な作品だから。僕たちはそのビジュアルに負けないお芝居をしなければいけないし、照明も、カメラマンもすべての部がこだわりを持っていて。「もうちょっと(照明の)青色を強くして」というくらい細かい指示が日々飛び交う現場なんです。
各部がこだわったビジュアルは、見ごたえのあるものになっていると思っています。
──今回、劇中でそれぞれ歌を披露していますが、芝居ではない部分の難しさはありましたか?
上白石:私は、役としての宿題というか、やるべきことがあるほうが演じ甲斐があると思っていて。普段、歌手としても活動をしていますが、英子としては今まで自分が挑戦してこなかったジャンルの歌に挑戦できています。その歌について理解を深めていくなかで、英子のキャラクターの輪郭がはっきりする感覚がありますし、すごく贅沢な役作りをさせていただいている気がします。
特にこのドラマで歌われる音楽は、さまざまなアーティストさんに制作していただいたので、その分大変なこともたくさんありますし、「この壁は越えられないかも」と思うこともありました。それでも、音楽チームの皆さんがすごく真摯に向き合ってくださったこともあり、今まで自分だけでは開けられなかったドアを開けてもらったような、そんな作品に出合えたなと感じています。
──「今まで挑戦してこなかった曲」は、クラブミュージックということでしょうか?
上白石:そうですね。あとはラップ調の曲や声を張るような曲とか。今回オリジナルの曲も、カバー曲もあります。ドラマ『パリピ孔明』から生まれた楽曲がたくさんあるので、楽しみにしていてほしいですね。
──向井さんはいかがですか?
向井:孔明は、パフォーマンスをするよりも、支える側の人間なので、あまり表に出て歌うことはないのですが…唯一、ラップをやります。
僕自身、ラップはやったことがないので、まったくやり方が分かりませんでした…。レコーディングをしたのですが、本番では、録音した音をほぼ使わずに生音で撮る暴挙…いや、挑戦をしました(笑)。
とにかくやったことがないから、頭から湯気が出そうだなと思っていたら、本当に頭から湯気が出る演出もあって(笑)。湯気を出しながら頑張って歌いました。
しかも、「お前、それ、ラップじゃなくてお経だな」と言われるセリフがあり、ラップが分からないのに、それをやろうとした結果、お経になるという…もう訳が分からなくて。そんな心境で“お経ラップ”を披露しています(笑)。
結果、どう仕上がったのかはオンエアを見てみないと分からないのですが、ただ、レコーディングの段階でいろいろなアイデアをみんなで出し合って歌っているので、すごくオリジナリティのある楽曲にはなっていると思います。
上白石:素晴らしかったです!
向井:ありがとう(笑)。
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