水10ドラマ『パリピ孔明』(フジテレビ)のスタッフが、撮影現場の様子を明かしました。
<後編:向井理&森山未來がキャスティングを手伝い!?プロデューサーが明かす『パリピ孔明』舞台裏>
現在放送中の“音楽青春コメディ”『パリピ孔明』は、「ヤングマガジン」(講談社)にて連載中の、人気コミックが原作(原作:四葉夕トさん、漫画:小川亮さん)。
中国三国時代の天才軍師・諸葛孔明(向井理)が現代の渋谷に転生して、歌手を目指すアマチュアシンガー・月見英子(上白石萌歌)の前に立ちはだかる壁を軍師のごとく切り崩し、成功に導いていくサクセスストーリーです。
フジテレビュー!!は、本作の企画を務める髙木由佳(フジテレビ)と、八尾香澄プロデューサーにインタビュー。
前編では、実写ドラマ化の経緯や、主要キャストの起用理由、撮影での苦労について聞きました。
『パリピ孔明』はもともと、映画化する予定だった
ーー『パリピ孔明』実写ドラマ化のきっかけを教えてください。
八尾:原作の連載が始まってすぐの頃、三国志好きの知人から勧められて読んだのが最初です。私自身も三国志に興味を持っていたのと、もともと音楽好きだったこともあり、奇想天外で魅力的な作品だなと思いました。
髙木:このお話をいただいた当時、私は映画部にいたので、初めはドラマではなく映画化で話がスタートしました。その後、私が編成部に異動したこともあって、ドラマ化に変更。映画だと2時間にまとめなければいけませんが、ドラマならもっとじっくり描けるから、むしろ良いのではということで、ドラマ化で進みました。
――実写化で苦労した部分はありますか?
八尾:最初に悩んだのは、どう孔明をコスプレっぽく見せないようにするかでした。孔明の衣装が安っぽいと、全体のクオリティダウンになってしまう。「三国時代から飛び出してきた人が、なぜかそのままの姿で現代にいる」という違和感も伝えられるような、衣装・メイク作りに苦労しました。
髙木:メイクが濃すぎると、向井さんの美しさが損なわれてしまう。でも薄いと、歴史上の人物がいきなり来た感じがしない。そのバランスが難しかったですね。
八尾:三国時代のリアリティをどう出すかの議論は白熱しまして。演出の渋江(修平)さんは「少し日焼けした肌感を出したい」とイメージを挙げていたのですが、古典によると「玉のよう」という記述もあり、色白の方が良いのでは?などと議論しました。
メイクは何回やり直したかわからないくらい、試行錯誤しました。現実的なところに落とし込むだけはなく、華やかさも演出できるよう、メイク、衣装、美術、装飾、撮影、照明など各所がこだわりました。
――孔明役の向井さんに「ハマリ役」との声があがっていますが、起用理由を教えてください。
八尾:私はここ3〜4年くらい、他作品で向井さんとご一緒する機会が続いており、知性や品の良さ、あと背が高いところも含めて、孔明が似合いそうだなと思っておりました。結構チャレンジングな役でもありますが、向井さんならこの作品の面白さを理解してくれるんじゃないかと思い、オファーしたところ、受けていただけました。
髙木:向井さんは、ご自身の休憩中も撮影を見ていたり、撮影がなくても応援しに来てくださったりしていて、作品への愛情をとても感じます。
向井理&森山未來 三国志ネタのアドリブを話し合う
――向井さんとは、撮影現場でセリフや脚本について話したりしますか?
八尾:基本的には、脚本について何か言う方ではないのですが、繊細な部分で意見をくれることはあります。より面白くするためとか、より良いシーンにするために、向井さん、上白石さん、森山さんともいろいろ話をしました。
今回、とにかく風通しの良い現場で、撮影の順番で急に後半のお芝居を撮ることになるなど難しい局面では、うまく行かない部分をどうクリアしていくか、キャストもスタッフもフランクに話し合える現場でした。
――英子役の上白石さんも好評です。どのような理由でオファーしたのでしょう。
八尾:“歌える人”というのが大前提だったので、悩みました。オファーした段階の上白石さんのイメージから、おそらくドラマを見た後では、いい意味でガラッと変わると思います。上白石さんは英子を演じていく上で、どんどん変化していき、またレコーディングを重ねるなかで、英子像を自分のものにしてくれた気がします。心強いパートナーです。
髙木:英子は、アニメ版のイメージが強くてファンも多いので、「ドラマ版の英子は全然違う!」と言われないように、愛されるようにしたいと思っていて。そのためには、やっぱり歌に説得力がないといけないし、そうでなければ、孔明が力を貸そうと思わないのではと考えて、親しみやすさと歌唱力をあわせ持つ上白石さんにお願いしました。
――英子のアルバイト先「BBラウンジ」オーナー・小林役の森山未來さん、スーパーアーティスト・前園ケイジ役の関口メンディーさんも、個性的な役柄が話題です。
八尾:小林は、原作だともう少し年上のイメージです。でも、いきなり知らない世界にやってきた孤独な孔明が、ある種の友情を育んでいけるパートナーになったらいいな、と思って。英子との関係性とは違う、“もうひとつのバディ”みたいなイメージです。それなら孔明と同世代のキャストにと思い、森山さんにオファーしました。
髙木:森山さん自身も三国志ファンなので、三国志ネタのアドリブがすごいです(笑)。撮影の合間に、向井さんと2人でずっと「このネタ入れてもいいかな?この文献はこう説明しているけど、これは違って…」などと話していました。
八尾:森山さんが三国志好きだとは、オファーのときは知らなくて、詳しすぎてビックリしました。ほぼ毎日、森山さんと三国志の話をしていた気がします。
また、メンディーさん演じる前園ケイジは、アニメ版にはまだ登場していないキャラクターです。孔明と英子の敵として現れますが、どこか魅力がある“愛されるヒール”。ケイジ役は、メンディーさんにしかできないと思います。
髙木:メンディーさんご自身が持つ人柄の良さがにじみ出ていて、ケイジの“性格がいいけれど意地悪をしちゃう”という、憎めない部分が現れていると思います。
インタビュー後編では、アーティスト起用の裏側や、ドラマを彩る楽曲について、“もし孔明が身近にいたら”を聞きました。
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