河合優実さん 23歳。
今年(2024年)話題となったドラマでの不良少女の役、映画では売春を強いられる女性の役など、その高い演技力で今、最も注目されている女優の1人と言われています。
2024年9月6日(金)公開の映画「ナミビアの砂漠」では2人の恋人との間でもがき苦しむ主人公を熱演。
作品はカンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞しました。
そんな河合さんに『ノンストップ!』がインタビュー。
俳優を志したきっかけや『大切にしている言葉』、さらに、俳優としての振るまいを学んだ、大先輩女優とのエピソードについて語ってくれました。
注目女優の素顔は…「いたって普通です(笑)」
河合さんは2019年にデビューすると、さまざまな映画に出演。
立て続けに数々の映画賞の新人賞を獲得し注目を集めていますが、その素顔は…。
河合:
いたって…普通…です…ね(笑)
ミステリアスではないです。
自分で(前に)出ていっていたし、学級委員長とか教室で黒板の前に立って、みんなで何かを決めるみたいな記憶がすごくあるので、結構リーダータイプでした。
――家族関係は?
河合:
すごく騒がしい家でしたね。
ドリフのDVDボックスが2つうちにあって、本当にそれを見て育っていました。
人前で何か芸を披露することに対してハードルがすごく低い家族というか…結構何でもやらせる感じだったので、お正月の親戚の集まりとかでも「1曲歌いなさい」とか。
自由な表現を認めてくれる家庭で育った河合さん。
さらに小学3年生から始めたダンスで、人前で表現する楽しさにのめり込んでいったといいます。
河合:
「パフォーマンスをすることを生業にしたいな」という思いから、だんだん「役者になりたい」と思っていたんですけど、高校3年生の終わりぐらいに(芸能)事務所も探し始めて、という時期が突発的にきました。
(両親は)すごく焦っていたというか、止められそうになりましたね。
親と揉めるのがちょっと恥ずかしく、何か耐えられなくて…「先に事務所を決めちゃおう」と思って、(親に)同意だけもらって、事務所を自分で決めてから「決まりました」という事後報告をしに行きました。
デビューしてわずか5年。
どんな役にも誠実に向き合う河合さんが大切にしている言葉、“One Word”とは…。
河合優実が大切にしている言葉
河合:
「希望は常に他人との係わりの中に在る」
河合:
この言葉は、村上龍さんの『KYOKO』という小説の中で出会った言葉で、そこに出てくる1節なんですけど、何年か前に読書をしていて、気になったとこがあったら、たまに線を引いたりページを折っておいたりするんですけど、そういう中のひとつで。
人は1人で生きていないし、1人で生きていると思ってはいけないし、(私の)性格かもしれないんですけど、自分があんまり良い状態じゃない時にどんどん人に会わなくなっちゃったり、閉じこもってしまうことの方が多いので、そういう時に「いけない、いけない」と思って、こういう言葉(希望は常に他人との係わりの中に在る)を思い出したりしています。
1人の時間は必要なんだけど、最終的に本当に命に関わるくらい「孤独」って 結構追い詰められちゃうと思うので、人との関わりがどれだけ人間の希望になっているかを台本の外でも、自分の生活でも感じますね。
自分が役を演じる時に、その人の人間関係を紐解いていくためのキーワードになっているかもしれないです。
物語を順に追って、それを解釈する時に「この人物にとって希望ってこの人との出会いだったんだな」とか、「結末に向けて再生していけたのは人と出会えていたからだな」ということを解釈する時に、すごく頭の中に出てくる言葉です。
「人との関わりが、人生に希望を与えてくれる」。
それは共演した大先輩の女優の演技に対する真摯な姿勢からも実感したといいます。
大女優から学んだこと「私もこういう人になりたい」
河合:
倍賞千恵子さんは間違いなく、すごく心に残っていて、本当に何十年やられているのに、ずっとピュアな心を持ち続けてやっているんだなと思いました。
撮影でエキストラさんがお芝居をする時に、私たちは出番が終わっていたんですけど、その場面をジーっと見ていて、終わった時に拍手して「私もああいうふうにお芝居をしたいわ」っておっしゃったことがあって、それを見て本当にビックリしちゃって…。
「こんな心持ちを持っている大御所の女優さんがいるんだ」と思って、「こういう人になりたいな」と思ったし、撮影が終わる時もハグしてくれて、「あなたなら大丈夫よ」って言ってくれたのが嬉しかったですね。
大先輩、賠償さんの撮影現場での振る舞いに感銘を受けたという河合さん。
そんな河合さんが、これから挑戦してみたい役は?
河合:
やったことがない役は基本的に何でもやってみたいですし、今23歳で高校生とか学生の役が多かったので、働いている人の役とか、また違う人生のステージにいる人をやってみたいです。
(『ノンストップ!』 2024年9月6日放送より)
関連記事
渡邉美穂×木村柾哉×齊藤なぎさ×山中柔太朗 映画『あたしの!』SPインタビュー!4 人の攻略法は?「共通点が多い」「負けず嫌い」「マメな連絡」「テキトー」
2024年11月02日 |
12:00
岩瀬洋志“美しすぎる顔面”が話題の20歳!美の秘訣は「満足しないこと」より美しい大人になるには「賢さがたいせつ」【推し☆メン】
2024年10月29日 |
12:00
【独自】奥田民生(59)ソロ30周年ライブ密着インタビュー「行き当たりばったりで行けたらいい」還暦後の音楽活動は?
2024年10月28日 |
16:36
有名人ファン多数のI Don't Like Mondays. デビュー10周年でも「気持ちはフレッシュ」バンドの可能性を広げるため「カッコいい曲をつくり続けていく」
2024年10月27日 |
20:00
木村柾哉 映画デビュー作『あたしの!』で“学校イチの王子様”役!INIは“ちょい沸き”&「セリフ合わせを手伝ってくれた」メンバーも
2024年10月26日 |
20:00
松本まりか「簡単に人を演じてはいけない、語れない」“たくさんの葛藤”を経て挑む『ザ・ノンフィクション』の語り
2024年10月26日 |
18:00