フードロスを減らす方法や、農業の現状についてトークしました。
女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ!』の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。
9月29日(金)の放送は「日本の食どうなる?私たちができること」というテーマで、MCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、カンニング竹山さん、虻川美穂子さん、「婦人公論」元編集長の三木哲男さんが話し合いました。
モヤシを乾燥させて「乾燥モヤシ」に!野菜の価格高騰に備えるテクニック
今回は「食から日本を考える。NIPPON FOOD SHIFT FES.東京2023」と『ノンストップ!』がコラボレーションしたトークショー「生産者と消費者から考える食」の模様を紹介。
トークショーには、虻川さんと夫で料理人の桝谷周一郎さん、高校生野菜ソムリエの緒方湊さん、農林水産省(大臣官房政策課・食料安全保障室長)の宮長郁夫さんが参加。異常気象や肥料の価格上昇が、野菜の価格に反映していることなどが話題に上がりました。
ネギやトマトは令和3年から価格が上がる一方ですが、農林水産省によると大根などは今後平年並みの価格で推移し、キャベツやレタスは安くなるという見通しだといいます。
竹山さんが「キャベツが安いなら生きていける」と言うと、虻川さんも「何でも値上がりしてゲンナリしているけれど、安い野菜があると言われると希望が見える」と大喜び。
野菜ソムリエの緒方さんは、価格が安いナスを使った「ふかしナス」や、価格の優等生のモヤシを「乾燥モヤシ」にして保存するという方法を紹介しました。
モヤシを天日干しにして作る「乾燥モヤシ」。水で戻して、しょうゆと鶏ガラスープ、ごま油と白ごまで和えれば、あっという間に「モヤシのナムル」になるという緒方さんのアイデアに、虻川さんは驚きの表情を浮かべていました。
エノキの石づきを使ったステーキにスタジオ「おいしい!」と感激
日本の食品ロスは年間約520万トン。国民1人あたり、毎日ご飯茶碗1杯分の食品を捨てている計算になるそうですが、三木さんは「それだけで、発展途上国の1年分をまかなえる量」とコメント。
視聴者の意見を募る「せきららボイス」で、「もったいないと思いながら食品を捨ててしまったことがある?」と問いかけると、
「ある=93%」
「ない= 7%」
となりました。
千秋さんは「野菜は、腐らないように使い切りたいけれど、どれとどれを組み合わせて食べきろうかと考えると頭がグチャグチャになる」と語り、虻川さんも「大量におかずを作って毎日食べるようにしているが、日が経つと悪くなって捨ててしまう」と反省。
竹山さんも「ご飯を炊いたまま家を出て、帰るころには固くなっていることがある。おじやにすれば食べられるとわかっていても、捨ててしまう」と告白しました。
桝谷さんは「タマネギやニンジンの皮でブイヨンを作る」「余った食材はパスタソースにしてしまう」と、フードロスを減らす方法を伝授。視聴者からは、「野菜の皮はカレーに入れてしまう」というメッセージも届きました。
緒方さんによると、エノキの石づき部分をステーキにして食べるのも有効だそうで、スタジオではエノキの石づき部分だけを商品化した「森のほたて」をしょうゆとバターでステーキ風にして試食。
スタジオからは「超おいしい!」「たった32円で、メイン料理になる!」と、絶賛の声があがりました。
野菜の作り手のために消費者ができること
神奈川県の座間市で行われている、フードロスを少なくするための取り組みも紹介。
座間市では、希望する市民にコンポストを無償貸与して生ゴミで堆肥を作り、その堆肥を農家に配布して、低価格の野菜を販売しています。
竹山さんは「行政と消費者、農家がつながるシステム。個人でやっていたリサイクルを行政が主導するようになったように、こういうシステムも広がっていくのでは?」と、取り組みの広がりに期待しました。
番組では、岩手県八幡平市で馬を飼育しながら、フンを使ってマッシュルームを育てている、船橋慶延さんも取材。船橋さんのマッシュルームは、桝谷さんのお店でも出しており、収穫から3日以内なら、生でも食べられるおいしさ。
船橋さんの悩みは「農業は高齢者が多く、将来の担い手がいない」こと。
三木さんは「15歳以上の労働力人口が減っているうえに、都市部への流入がまた増えている。若い世代は、学校や塾などの環境も考えなければいけない」と、農業人口減少の理由を分析しました。
そんななか、農業を支援するさまざまな取り組みも行われています。
番組が取材したのは、子供が遊びながら農業のお手伝いをできる「農タメ!」。ここでは、畑の中をスノーボードに乗って走りながら麦踏みの手伝いをしたり、田んぼでPK対決をしながら代(しろ)かき作業をしたりすることができます。
子供たちが楽しみながら農作業に触れている様子を見た三木さんは、「体で触れないと覚えられない。体験を積み重ねられることは、とてもいい」と賛辞を送りました。
また、農業法人「Earth Works」では、農業に興味のある人をオンラインで募集し、契約農家に派遣。そこで農業を修行したあと、農家として独立した場合はその後の支援まで行っているといいます。
福島県の農家との交流を続けている竹山さんは、「農家に若い人が入ると、ITを柔軟に取り入れたり、生産者と地元のレストランをつなげたりと、交流がどんどん広がっていく」と、農業の未来への展望を語りました。
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