3月13日(土)23時40分より、池脇千鶴主演、フジテレビ系オトナの土ドラ『その女、ジルバ』最終話が放送される。
SNSでは、「最終回、気になりすぎる!」「早く見たいような、終わるのがさみしいような…」と放送を待ち望む声や、早くも名残惜しむ声が寄せられている。
回が進むにつれて、池脇演じる主人公の新が内面・外面ともに輝いていったことも話題になった。池脇が演じた、40歳の女性・笛吹新は、冴えない日々を送っていたが、BAR「OLD JACK&ROSE」と出会い、BARの面々や友達とのつながりで輝きを増し、自らの人生を変えていった。
最終回を前に、写真とセリフで新の軌跡を振り返る。
<セリフでプレイバック>
「今ここで何かをしないと、私は私の人生を嫌いになっちゃう」(第1話)
婚約破棄に左遷…。崖っぷちOLの新は、40歳の誕生日に、偶然40歳以下お断りの“超高齢熟女BAR”に出会う。「何かしないと自分の人生を嫌いになっちゃう」。思いきって店に飛び込んだ新を待ちうけていたのは、いくつになっても輝きを失わない熟女ホステスたちだった。彼女たちの影響を受け、新は次第に笑顔を取り戻していく…。
「四十なんて、まだまだこれからだな~って。あきらめるの、やめた」(第2話)
「OLD JACK&ROSE」の初めての給料で、自分へのプレゼントに靴を買った新。薄化粧し、ワンピースに新しい靴を履いて出勤、その変化に驚く同僚のみか(真飛聖)や、新の元カレで、上司の前園(山崎樹範)を前にした時のセリフ。
「どうぞ、中へ。“スミレちゃん”、“みかちゃん”」(第3話)
かけがえのない友情も新を輝かせた要素のひとつ。新は、職場の同僚でチームリーダーのスミレ(江口のりこ)、みかと仲良くなっていく。
二人が初めてBARを訪れた時、下の名前をちゃん付けで呼んだ新。 “シジュー三人娘”誕生の瞬間とも言えるシーンだ。
「中年なのに…スミレちゃん、みかちゃん、アララちゃん」と、照れ臭さから思わず笑ってしまった三人は、その後もちゃん付けで呼び合うようになり、かけがえのない友情を築いていく。
「私、こんなに自分の人生が変わるなんて、思いもしなかった」(第6話)
大晦日、「OLD JACK&ROSE」の大掃除を終え、新はマスター(品川徹)とグラスを合わせる。「マスター。ありがとうございました。私を雇ってくれて」と感謝する新に、「なんの。アララが入ってくれて、この店は生き返ったよ。アララありがとうよ。来年もよろしくな」。
そんなマスターの言葉にグッときてしまう新。そして、昼の倉庫での仕事をやめ、ホステスの仕事一本で生きていく気持ちが募っていく…。
「我慢しなくていい。誰でも幸せになる権利をもっているんだから」(第8話)
石動(水澤紳吾)との結婚を解消すると意固地になったスミレ。くじらママは、今までひとりでたくさん辛い経験をしてきたスミレの気持ちを察してやさしく抱きしめる。「あなたは、幸せになるのが怖いのね」「人を、人を信じるのよ」。
頑なになった心を溶かすかのようなくじらママの言葉に、スミレは思わず涙する。“神回”との声も高い第8話の珠玉のセリフだ。
「ママは悪くない……。ママは……ひとつも」(第9話)
「アララ、聞いてくださる…。急にあなたに、話したくなったの」今まで誰にも話したことがなかったくじらママの壮絶な過去を聞いた新は涙する。今までくじらママに支えられる側だった新が、くじらママを支える側に。
「ママはもしかしたら、過去を知った私を疎ましく思うかもしれない。それでもいい、覚悟しよう」。大好きなママのためにそう心に決めた新の強さとやさしさが垣間見えたシーンである。
<新/アララの成長の軌跡>
内面の成長はもちろん、新は外見も自信に満ちた姿に生まれ変わっていった。猫背の新から、背筋がピンと伸びた新に。周りの人々に励まされ、回を重ねるごとに魅力的になっていった新の変化は写真を見ても一目瞭然。
(第2話)
(第2話)
(第5話)
(第6話)
(第7話)
さらに忘れてはいけないのが、熟女ホステスたちの胸にグッとくる名言の数々。
<名ゼリフをプレイバック>
「女は、シジュー(四十)から!」(第1話 ほか)
「捨てていいのはミサオとカコだけ!」(第1話)
いずれも第1話のナマコ(久本雅美)のセリフだが、年齢に負けそうになりながらBAR「OLD JACK&ROSE」の扉を叩いた新の不安を、明るく吹き飛ばしていく。
「シジューなんてほんの序章よ」(第5話)
第5話で、退職して故郷に帰る決心をした“シジュー三人娘”のひとり・みか(真飛聖)。お別れ会で「私も人生の後半戦」と挨拶した際に、くじらママ(草笛光子)が贈った力強いエールも忘れ難い。
そして、いよいよ迎える最終回。どんなセリフが飛び出すのか。新の行く末は…。ジルバが伝えたかったメッセージとは――。
<第10話あらすじ>
2020年10月。世の中の状況が一変、BAR「OLD JACK&ROSE」もまた、客の足が途絶え静まり返っていた。
そんな中、新(池脇千鶴)は41歳の誕生日を迎え、店ではきら子(草笛光子)やエリー(中田喜子)らおなじみのメンバーがささやかに誕生パーティを開いていた。
その時、幸吉(品川徹)がゆっくり口を開く。「みんなに話したいことがある」――。