堂本光一が6年ぶり5枚目となるソロアルバム「PLAYFUL」を6月2日(水)にリリースするにあたり、SQUARE ENIXとタッグを組んで制作された特典映像「Ⅴ(ファイブ) Short Movie」完全版メディア発表会が4月24日(土)、都内で開催された。

Ⅴthアルバム「PLAYFUL」は、堂本が今考える、遊び心あふれる音楽・映像を詰め込んだエンターテインメントアルバム。

そして今回、「ファイナルファンタジー」や「ドラゴンクエスト」シリーズをはじめ、世界中で支持されるゲームを多数生み出してきたSQUARE ENIXとタッグを組み、特典映像「Ⅴ Short Movie」(初回盤Aのみ収録)、ジャケット写真、楽曲「Ⅴ」を制作。夢のコラボが実現した。

登壇した堂本は、「本来であれば、これは昨年発表する予定のものだったのですが、やっと皆さんに見ていただける時が来た」と報告。

6年ぶりのリリースということには「『あ、そんなに出してなかったか』という思いですが、堂本光一としての活動に関しては気まぐれなんです。ファンの方にはお待たせしてしまった感じですが、世の中の状況もあってやっと今となりました」と話した。

今回のコラボレーションを、「(SQUARE ENIXの)社長が僕の舞台『Endless SHOCK』を観劇にいらして、楽屋でごあいさつをさせていただいた時に『何か新しいエンターテインメントが生まれるといいな』というお話をしてくださったのですが、まさかこういった形になるとその時は思っていなかった」と同社との出合いを説明。

そこへ、今特典映像のプロデュース及び制作、「PLAYFUL」ビジュアル制作を担当した同社の野末武志氏が「社内でも光一さんのFF(ファイナルファンタジー)好きは有名」と明かすと、堂本は照れくさそうな表情をみせ、「これは俺にとって盛大な職権乱用です。小さい頃から『FF』が大好きで、中でも『FF Ⅺ』は7年間、廃人のように(なるまで)夢中になり、総プレイ時間を見たら『900日』だった」と、自身の没頭ぶりに苦笑いを浮かべた。

制作にあたり、野末氏も社長同様に堂本主演ミュージカルを観劇。「歌いながら、踊りながら。殺陣もやって。でも、息が切れていない。この人は本当にCGなんじゃないか」と感心したそうで、直後に楽屋で対面した際も「体からオーラみたいな湯気が出ていて、『自分はなんて人を相手にしてしまったんだ』と、ずっとプレッシャーでした」と心情を吐露。

野末氏の言葉に堂本は「俺にもまだオーラがあるんですね」と恥ずかしそうな笑みをみせた。

そんな過程を経て、この日お披露目されたのは王と影武者に扮した二人の堂本が登場し、人間と物の怪との争いを圧巻のCG技術で描いたハイスピード剣劇。

報道陣と一緒に映像を見た堂本は、「改めて見ても『あれ?これ撮ったかな?CGかな?』と自分でも区別がつかないところがある」と驚き、野末氏が「Sっ気のある光一さんのキャラクターが気に入っている」と告げると、堂本は「普段はドMなんですけどね」とニヤリとした。

さらに、劇中、フライングや階段落ちなど堂本主演ミュージカルを思わせる場面も登場。「PLAYFUL(遊び心)ですね。昨年の自粛期間中もスタッフさんはずっとCGのクオリティを上げてくださっていて、この人たちはいっさい(時間を)無駄にしないんだと思った。俺はその期間、ベランダで日焼けをしていましたから、無駄にしましたよね」と自虐的に話した。

同社とのこれからについて堂本は、「できればこれが最初で最後ではなく、序章であってほしい。例えば、今回とった俺のデータをファンの方にお届けして、好きなことをしゃべらせようと思えばできるんですよね」と野末氏へ尋ねつつ、「ファンの方の勝手で、俺が絶対に言わないようなキモイことをいっぱい言わされるんでしょうね。気持ち悪い世界(笑)」と“堂本流辛口”で笑い飛ばした。

その後の質疑応答で報道陣から、CGとなった自分の顔を見た時の心境を問われると、「正直、気持ち悪かったです。『自分、こんなポーズしてへんぞ』っていうのがかっこいい画像となり、動画となっていく。こんなに気持ち悪いことはない」と分身の誕生に苦笑い。

残念ながら完成したものを恩師、ジャニー喜多川さんに見てもらうことはできなかったが、「もし、見ていたら何と言ったと思う?」との質問に「マネしますね」と、イスにどっかりと身を委ね、「ふぇ~」とつぶやきながら「絶対にこれです。もし、ジャニーさんにこういう融合の話をしたら、ジャニーさんなりの新しいものを考えてたんじゃないかな?それも聞きたかった」とコメントした。

さらに「今回、生まれたキャラクターがゲームの世界に入り込む予定は?」という問いかけに、野末氏が「社内でも超極秘で動いていたプロジェクトなので、今回初めて知るスタッフもいるかも。でも、何かできたらうれしい」と“予告”。

一方の堂本は、「俺としてはずっとゲームをやってきた人間なので、チョイ役でも声の出演でもやらせていただけたら。例えば?宿屋のおっさんとか」と出演を熱望した。

また、ソロアルバムを引っ提げたコンサートツアーが6月20日(日)の北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナを皮切りに、8月12日(木)の福岡・マリンメッセ福岡まで開催されることも、この日あわせて明らかになった。

日程は下記の通り。

「KOICHI DOMOTO LIVE TOUR 2021 PLAYFUL」

6月20日(日)北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ 16:00

7月3日(土)愛知・日本ガイシ スポーツプラザガイシホール 17:00

7月4日(日)愛知・日本ガイシ スポーツプラザガイシホール 18:00

7月23日(金・祝)神奈川・横浜アリーナ 17:00

7月24日(土)神奈川・横浜アリーナ 18:00

7月25日(日)神奈川・横浜アリーナ 18:00

7月30日(金)大阪・大阪城ホール 18:00

7月31日(土)大阪・大阪城ホール 18:00

8月1日(日)大阪・大阪城ホール 18:00

8月11日(水)福岡・マリンメッセ福岡 17:00

8月12日(木)福岡・マリンメッセ福岡 17:00