(勝手な推測)途中で見るのやめちゃった人、戻ってきてくださーーーーい!!

『レンアイ漫画家』の、面白さのビッグウェーブ、今まさに、今!、今!!来てまーーーーーすッ!!(鼻息)

そんくらい、なんて素晴らしすぎる第7話!!

いやもう正直、正直な話ね、第1話見終わった時、後々こんなに僕の感情が揺さぶられるとは、思ってもみませんでしたよ。だってさ、体裁は雰囲気を楽しむ“ライト”コメディだったしさ、そもそも、アラフォーのおっさんが、ラブコメ見て、“キュン”とか、いまさらする気がしないしね。実際問題、この7話まで来ても、僕、“キュン”ってはなってないんすよ。だけど、だけどね、もう、今回ばかりは、“キュン”とかそういうんじゃない。“キュン”の向こう側、飛び越えちゃいました!!!だから、きっと、この<試写室>担当してなかったら、第2話以降、積録だけしといて、忘れたころに消去する…、そんな運命になってたドラマ…こんな気持ちにさせるドラマだなんて知らないままだったかと思うと…(いろいろ多方面に失礼すぎる)、ありがとうフジテレビュー!!ありがとうフジテレビ!!!ありがとう『レンアイ漫画家』制作チーム!!!

いやもう今回の何が素晴らしいかって、第1話で僕が感じた、“疑似恋愛”…何のため?“疑似家族”…それいる?主人公の亡くなった弟設定…それもいる?(眞栄田)郷敦が恋の当て馬…いつもの感じでしょ?可憐さん(木南晴夏)登場…これだけ?っていう、その“?”すべてが、見事に解き明かされ、かみ合って、何なら、(片岡)愛之助さん演じる担当編集の向後が刈部(鈴木亮平)に向けていた思い…まで浮かび上がって来て、ラスト、とてつもない“感動”を引き起こすのです。

だからね、第1話で見るのやめちゃった…っていうそこのあなた!!(そんな人がこのレビューを読むかどうかは心配だけど)ホントはこれまでのあれやこれや、全部見といたほうがもちろん盛り上がれるってのは当然そうなんだけど、この第7話から、途中でも、問題ありません!!

よくよく考えると、第1話でやめちゃった人の視点に立つと、刈部とあいこ(吉岡里帆)の関係性とか、刈部兄弟に絡めたレンくん(岩田琉聖)の家族の秘密とか、可憐さんの暴走っぷりとか、発端は全部知ってるわけだし、それらが今回一気に進展するし、郷敦演じるニカちゃんとそのカフェスタッフの由奈ちゃん(小西桜子)についても、ホントはデキてる…とか、察しがいい人なら初回から想定できてただろうし、なんなら第1話で登場した早瀬(竜星涼)もちょうどよくこないだから再登場してるしね!うん…、…だけど、そこだけは、早瀬急にどうした!?キャラ急にどうした!?って思う…かもしれない…けど、うん…、そこはね…、察して!!いろいろはないけど、いろいろあったの!!

ってくらい、第1話だけしか見てない人にも、わかる…はず!!だし、何より、ドラマが一気に深まってきて、『レンアイ漫画家』が何を描きたかったか?その魅力に気づけること間違いなし!!だから、戻ってきてーーー!!!!

で、肝心の、これまで見てきた人にとっては…、なんですけど、前回の最大の“引き”だった「レンくんの母親登場!?」…いよいよラブコメも後半戦になると、シリアスモード突入か!?と予感したそのお話が、なんと、とんでもなく笑える、最高の導入部へと繋がるのです!!これには、ここまで出番少な目で、視聴者をやきもきさせてきた可憐さんが大活躍します!!“なんかある”ってずっと思わせてきた可憐さんだけど、もしや、ただただ“まりあ様”の大ファンな“だけ”?…え!?それだけ!?って、前回までのくだりで(まりあ様の原稿盗んだり、ちょっと一線超えちゃってたしね)、若干、僕、テンション下がり気味だったんだけど、もちろん、可憐さんはまりあ様の大ファン!!には違いないんだけど、その辿り着いた先が、あまりにも痛快で、可憐さんらしくて、最初に登場した瞬間から僕らが抱いた“可憐さんへの期待”を、裏切らないパフォーマンスを見せてくれます。

そして、ドラマ終盤のキーパーソンとして登場したレンくんのママの造形も素晴らしいの!だいたい、こういう場合の“突然の生みの母登場!”って、同情できるかできないかくらいのギリギリの、“かわいそうな母親”で、視聴者をなんだか気持ち悪い気分にさせがち…なんだけど、だから僕も、前回のラスト、こういうお話に舵が切られるって知ったとき、若干嫌な予感がしてたんですよね…。ああいつものパターンで、同情話持ってきて、お涙頂戴でごまかして、そうは言うけど、結局、子ども手放すんだろ!!気分、悪ー!!!…って(勝手に)。だけど…、とんでもない!!…とんでもない!!(=そうじゃない)ってこともないんだけど、何て言うんだろう…、もう、とんでもないキャラ!!なんです!!!詳細はネタバレになっちゃうけど…、妙にリアルな“女”なんですよ。で、ちょっと生々しくって、これまでライトコメディとして成り立ってきたこのドラマに、その生々しさが加わることで、新しい面白さが加わるし、何より、それがラストの“感動”に大きく関わってくるのです…。

で、その“感動”…なんだけど、いよいよ明るみになってきた…刈部というキャラクター。それを演じる鈴木亮平さんの魅力も相まっての、“感動”なんです。僕にとって、これまで、このドラマに足りなかったもの…それは、鈴木亮平さんが刈部を演じる、“意味”、だったんですよ。ライトコメディの中に佇む鈴木亮平さん“だけ”だと、僕が思う鈴木亮平さんの本来の魅力…“深み”を消してしまうんじゃないだろうか…と思ってたんです。ただスタイルが良くって、容姿が漫画的ってだけでの鈴木亮平さんだったら、ちょっともったいないな…って。だけど、レンくんの母親が登場したことで明るみになった“刈部の過去”によって、なぜこのドラマは“疑似恋愛”と“疑似家族”を描いていたのか?なぜあいこというヒロインと結ばれるお話になるのか(そこまではわからないけどね)…が、鈴木亮平さんの“深み”と共に浮き彫りになってくるのです。それが、もう、今思い出しただけで泣けてくる…“感動”なんだけど、ここ泣くとこですよーっていうこれ見よがしでなく、ここ“キュン”するとこですよーってんでもなく、「あ、だから“疑似”だったんだ…」「だから鈴木亮平さんが演じてたんだ」…「だから二人は結ばれる“運命”なんだ…」…なんなら「そんな過去があるんだったら、体も鍛えちゃうよね!!(それはこじつけ)」とか、妙な想像を、こっちが勝手に、膨らませすぎちゃって、勝手に感動、涙しちゃうんです…。で、またね、そこしかない!!!ってとこで主題歌(佐藤千亜妃さんの「カタワレ」)が流れるの!!そら泣くわ!!だからね、素晴らしいのです。

とにかく、第7話、これまで見てる人にとってはターニングポイント的回だし、そして何回も言うけど、途中で見るのやめちゃった人ーーーー!戻ってきてーーーー!!今回からでも、絶対、面白いから!!責任は全部…、フジテレビが取ります!!!(ひどい)

text by 大石庸平(テレビ視聴しつ 室長)