2月22日(水)の日経平均株価の終値は、3万9098円68銭となり、バブル絶頂期以来の最高値を更新しました。

背景にあるのは、AIブームの追い風を受けた半導体企業の高い成長への期待といわれています。
アメリカの半導体大手「エヌビディア」が日本時間の22日朝発表した決算で、売上高や利益が市場の予想を大幅に上回ったことが、半導体関連銘柄の株価を押し上げました。

しかし街の声を聞くと「株は高くても全く関係ないですね」「あまり実感が…」と景気の上向きを感じられない様子。
そこで、第一生命経済研究所・首席エコノミストの永濱利廣さんに、株価が上がることで私たちの生活にはどんな影響があるのか聞きました。

株価が上がっても日本の経済は別物!?

株価は上がっているのに、景気が上向いていると実感できないのはなぜなのか?
永濱さんは、株価が上がることと、日本経済が良くなることは同じではないと話します。

永濱さん:
「バブル期の日本企業というのは利益の大部分を日本国内で稼いでいました。
それに対して今の日経平均株価に採用されるような、代表的な日本の企業は、世界に展開して事業を行ってますから、海外での稼ぎが多い。

となると、今は日本経済が良くなくても、日本の代表的な企業は海外で稼ぎますから、ある意味、日本株と日本経済が別物という状況になっている。
だから、(株が上がったといっても)世界で日本企業は稼いでるだけで、日本経済が良くなっている事とはイコールにはならないということです。」

株価の上昇は私たちの賃金上昇につながる?

永濱さんによると「円安」も今回の日本の株価が上がった理由に挙げられるといいます。
円安は、日本企業が海外で稼いだ利益が増え、株価にはプラスに働く部分もありますが、輸入品の値段は上がってしまうので、同時にマイナスの側面もあります。
そのため、海外で日本企業が利益を得ても、なかなか国内で働く人たちの給料に還元されにくいといいます。

では今後、株価の上昇で、私たちの生活も上向くことはあるのでしょうか?

永濱さん:
「3月には春闘の交渉の結果が分かるわけです。ここである程度、株価の上昇を受けて前向きな賃上げの状況が出てくれば、日本経済にも少し明るい側面が出てくると思います。」


『めざましテレビ』 2024年2月23日(金) 放送より