<藤原季節 コメント>

――出演が決まったときは、どう思いましたか?

10年前ならかじりついてでも演じたいような、パワフルで落ち着きのないよっちゃんを、この年齢になって演じられるか悩みました。しかし、チョロ役の細川岳と相談しながら、10年前と今の僕たち、一体何が変わったというのか、それならいっそ「派手にやってやろうぜ!」と意気込んで、フルパワーで参加させていただきました。

――実際に演じてみていかがでしたか?

スタッフさんに、「悪童エクスプレスの2人を見ていて泣きそうになった」と言われたときは驚きました。仲の良かった2人が、数字というものに惑わされて歯車が狂っていく感じが切ないです。

よっちゃんは非常に頭が切れるけど、それゆえいろいろなことをショートカットしすぎたのかもしれません。その過程には、人との情であったり命であったり、大切なものがたくさんある。何もかもが明確に数値化されていく現代を反映したような役と物語だなと思います。

――撮影を通して感じた『イップス』の見どころを教えてください。

やはり、篠原涼子さんとバカリズムさんのかけ合いが面白いです。初めて見たときは、思わず2人に見入ってしまい、セリフが飛びました(笑)。

脚本で読んでいたとき以上に面白いドラマになりそうでワクワクしましたし、筧(昌也)監督の才気あふれる演出が物語を盛り上げていると感じました。こんな面白いドラマに参加できて、僕はラッキーでした。第2話も、お楽しみに!