もしもこの3人が恋のライバルだったら?

――もし、この3人が役の上でなく本当の恋のライバルだとしたら、どういう駆け引きをして勝ちにいきますか?
小池:なんかバトルになるタイプの人たちじゃないっていう(笑)。ちゃんと話し合いをしそうですよね。
櫻井:僕はもう勝てっこないので…。
吉沢:いやいや、そういう男性が1番最後に持っていくんですよ(笑)。櫻井くんは、この2人がわちゃわちゃやっているうちにサラッと射止めてしまうんでしょうね。
小池:僕らはもう潔く、櫻井くんに「お願いします!」って託しそうですよね。この3人だと、ギスギスしないで平和な気がしますし、「相手にちゃんと選んでもらいましょうよ」みたいな話し合いをしそうですね。
――本作で「分かる!」と個人的に共感したところ、グッときた見どころを教えてください。
櫻井:瑛斗はバンドをやるために区役所で働いているんですが、僕もバンドをやっていたので、「好きなことをやるために他のことをやらなければいけない」というのは、すごくわかるところがありました。あとは瑛斗みたいに純粋な感じでもないので…あのひたむきさがすごいなと思いました。
小池:吉沢:そんなことないでしょ(笑)。
吉沢:ライブのシーンでステージ上の瑛斗と目があった瞬間に「特別感を感じてキュンとした」と、安達さんが言っていましたが、ライブや舞台って非日常で特別感があるじゃないですか。ステージ上の人が「自分だけを見てくれた」って思ったら、男性でも女性でもちょっとグッとくる感じはすごく分かるなと思いましたね。
小池:樹が住む場所を探している瑛斗に部屋を貸す流れで、「まだ部屋探してますか?」ってあんな風に言われたらちょっと気になっちゃいますよね。年上の女性に優しくされたら、そんなのただの“大家さん”としては見られなくなっちゃう(笑)。
吉沢:2話の最後に、瑛斗がすごくキラキラと振り向くシーンがあるんですよ。まさに原作のキラキラした世界観で。僕にはもう年齢的にも出せないキラキラ感なので、櫻井くんのその空気感は素敵だなと思いましたね。
小池:そのシーンで風がフワッと吹くんですよ。新たな一歩を踏み出して「風に後押しされる」みたいな、「何かが動き出す」という意味がある気がしました。同じ風に吹かれた人と運命に導かれるみたいな。そんな素敵な演出が随所にあるので、ぜひ注目してもらいたいです。
撮影:河井彩美