出口夏希『ブルーモーメント』への出演に「私ですか?」と驚き

──改めて、出演が決まった際の心境を聞かせてください。

最初にお話を聞いたときは驚いて「どういうこと?」「私ですか?」と驚きました(笑)。

台本や原作には、私が演じる雲田彩が成長していく過程が描かれていて「やりたい」と思いました。ですが、「こんなに重要な役どころ、私にできるのかな」「やっていいのかな」という思いもあって。いろいろと考えましたが、“できるのか”よりも“やってみたい”という思いが強かったので挑戦しようと決意しました。

──雲田彩は、どのような人物だと捉えて演じていますか?

彩は帰国子女で、ズバズバと物事を言うし、自分の考えをしっかりと持っている子だなと思っています。

──ご自身と共通する点はありますか?

あまりないです。彩は何か壁に当たってもくじけないところがステキだなと思います。もちろんすごく悩むし、くじけそうにもなるけど、それよりもその問題に対して「どうしようか」と考える子なんです。

でも、私は壁に当たると自信をなくして諦めてしまうことが多くて(笑)。彩はカッコいいなと思いながら台本を読んでいます。

──気象庁気象研究所の研究官・晴原(山下)の助手・彩を演じるために勉強したことはありますか?

彩は晴原先生の助手になって一から学んでいく役柄なので、彩と一緒に気象のことを覚えていこうと思っています。

1話で晴原先生から「天気予報は何のためにある?」と聞かれるシーンがありましたが、私も彩と一緒で、雨が降るか降らないか、寒いか寒くないかを知るためのものくらいにしか思っていませんでした。でも、台本を読み進めていくと「あ、そうなんだ!」と思うこともたくさんあるので、勉強になります。

──中国出身の出口さん。彩は感情が高ぶると中国語が出てしまう役ですが、芝居で中国語を披露するために準備したことはありますか?

私は今まで家族の中でしか中国語を話していませんでしたし、少し訛りがあるので「発音大丈夫かな?」ということを一番心配していました。見てくださる方々に違和感がないように北京語をたくさん聞いて、セリフを何度も口に出して練習しています。

でもそれは中国語だからではなくて。日本語でも、イントネーションや言い回しが言いにくいセリフは同じように何度も練習するようにしています。