アンジェラ・アキ ミュージカル音楽家デビューに「4年近くの時間を費やした」

そんなキャストの言葉をうけ、アンジェラさんは「私はこの作品に4年近くの時間を費やして、ひとりピアノと向き合って曲をつくってきましたが、すべての演者さんの声を通して新しいものに生まれ変わったと思います」。

「色はお客様と一緒につくっていくものになると思うので、自分の言葉を借りていうならば“自由の色”なのかなって。自由で新しい作品が毎日生まれるような気がします」と、自作曲のタイトル『自由の色』を挙げながら説明しました。

 

アンジェラ・アキ

曲づくりで苦労した点に話がおよぶと「まずは原作にリスペクトをもって、上田一豪さんの演出を支えられるような音楽にしたいと思ったこと。最初につくったのが『醒めない夢』と『端っこ』の2曲だったのですが、出来上がったときには『見えた!』と思いました」と作曲期間を振り返りました。

 

左から)村井良大、大原櫻子、昆夏美、海宝直人、アンジェラ・アキ

最後に公演を楽しみにしている皆さんへのメッセージを促され、大原さんは「戦時中のお話ということで多くの方が暗い気持ちになるのではないかと考えていらっしゃると思いますが、重きをおいているのは、すずが居場所を探して成長していく過程。最終的には笑顔で劇場をあとにすることができると思いますし、キャストの組み合わせによってお芝居の感じが全然違うと思いますので、1回といわず、4回観に来てください」とニッコリ。

昆さんは「原作はもちろんありますが、新しい作品が生まれる瞬間に自分が立ち会えていることが本当に光栄。温かい人たちが温かい空気の中、温かい作品をお届けできていることがとっても嬉しいので、ぜひ作品に“出合い”に来てください」と呼びかけました。