<京本大我 コメント>

――「京本さんと渋谷くんが重なる」と話題になっています。

最終話に近づけば近づくほど、全部がリンクしているわけじゃないけど「あ!」って思うところもいっぱい出てくると思います。

服装もそうですけど、キャラクターとしても、いろいろなバリエーションを求められる役です。例えば「数年前の舞台でこういうニュアンスの芝居をやったことが今活きてるのかな」とか、自分の引き出しというか、僕自身にも、そういう発見があります。

――回を重ねるごとに変化していく渋谷くんを、ここまで演じてきていかがですか?

共演者の方々はみんな芝居が上手なので、それに引っ張っていただいています。

正直、特に第1話は迷走しかけていたときもありましたし、きちんと渋谷くんとして成立しているのか不安に思ったこともありました。

監督が「もっとやれるはず」とあきらめずに向き合ってくださって、それによって自分の新しい部分が見つかり、渋谷くんが徐々に成立してきたと思います。

渋谷くんは、シーンによって演じ方にグラデーションがつく役。“無表情”であっても、“無感情”じゃないんですよね。どのシーンも自分にとっては挑戦ですけど、それでも毎日楽しく、あっという間だなと思いながら演じています。