川内ミヤビ(杉咲花)は、抗てんかん薬を増やしたことで、断片的ではあるものの、前日のことを覚えていられるようになった。

ミヤビ本人はもちろん、森陽南子(山谷花純)や成増貴子(野呂佳代)ら、これまでミヤビを支えてきた医局のメンバーも、うれしくてたまらない。しかし唯一、三瓶友治(若葉竜也)だけは、記憶障害の改善の仕方に違和感を覚え、表情が晴れない。

そんななか、ミヤビのお祝いも兼ねて、高美武志(小市慢太郎)が営む居酒屋“たかみ”を訪れた一同は、料理の味がいつもより濃いことに気づく。

ミヤビの勧めで高美が検査をしてみると、脳に髄膜腫(ずいまくしゅ)という腫瘍があり、その影響で嗅覚が落ちて味つけが濃くなったことがわかる。

高美の手術は可能だが、腫瘍切除の際に神経が傷ついて嗅覚を失う可能性が高く、極めて難易度の高い手術になる。手術をしなければ、やがて命にも関わる。高美は、料理人として究極の選択を迫られ…。

一方、ミヤビは前日の記憶こそ残っているものの、その内容に間違いが多いことに気づく。ついには、治療中に患者を取り違えそうになり、恐怖で立ち尽くす。

三瓶は、脳の中で記憶がすり替わる“記憶錯誤”が起きている可能性を示唆するが、残念ながら治療法は解明されていないという。新たな壁に悩まされながらも、ミヤビは高美に寄り添いたいと思い…。