安西慎太郎はバランス、田村心は末っ子の怪物
それぞれの印象や稽古期間での“怪物ぶり”を聞かれると、田村さんは「お二人ともお芝居の怪物で、演じていて胃がヒリヒリするんです。急に剛速球をぶん投げてきたり、やさしいパスの日もあったりで、頑張って受け止めて、自分も返してという日々でした」と回想。
さらに「つばさくんはいいお兄ちゃんっていう感じで、稽古期間は毎日『差し入れおじさんでーす』と言って、プリンやシュークリーム、野菜ジュースやエナジードリンク、から揚げなどを持ってきてくれました」と稽古場での秘話を披露しました。
安西さんは「つばさくんは“やさしさの怪物”。座長の立ち振る舞いによって現場の空気は変わってくると思うのですが、つばさくんはお芝居をやりやすい空気を作ってくれました」。
続けて、「心くんは“末っ子の怪物”(笑)。愛嬌がすごくあって、現場を明るくしてくれました」と表現。
崎山さんは「しんた(安西さん)は“バランスの怪物”ですね。出るところは出て、引くところは引く。面白いところは面白く、爆発するところは爆発してと、作品を一番客観的にみられる人で、そんな部分に助けられました」。
田村さんについては「食事に行ったとき、知らない間にお酒を頼んでくれていたり、お好み焼きやもんじゃを焼いてくれたりして、いろんな現場で先輩たちにもまれてきたんだろうなっていうのをすごく感じました」と後輩の細かな気配りに感謝しました。
最後に主演の崎山さんは、公演を楽しみにしている皆さんに向け「今、すごくドキドキしていて、こんなに不安と期待が入り交ざった作品はなかなかありません。挑戦的な舞台になっていると思いますので、“怪物”を目の当たりにしていただけたら」と呼びかけました。