すべてがすべて納得感をもって、爽やかな余韻を残して見事に着地

そんなこんなの最終回のあらすじはというと…。新球団設立を宣言した櫻田社長は、そのメンバーとして大翔にオファーする…まではいいんだけど、監督はSBO部ヘッドの華(倉科カナ)にお願いするとか言い出す、とんでもない“ぶち上げ”ぶり。

©東海テレビ FOD

だけど、せっかくのチャンスだというのに、大翔は「考えさせてほしい」と保留して…。

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っていう、「新球団設立」に加え、「バントすら知らなかった野球ど素人の華が監督就任」かつ「戦力外通告を受けた男の再スタート」と、もう全11話の、最終回だっていうのに、こっから1シーズン始まっちゃうのか!?と思わせるほど、要素てんこ盛りなわけですが、これがまた、ご安心あれ。

すべてが美しく55分枠の中におさまってしまうどころか、すべてがすべて納得感をもって、そして爽やかな余韻を残して、見事に最終回に着地するのだからさすがの『バントマン』です。

なかでも個人的にここへきて、そういうことだったの!?と感心してしまったのが、イニングナイングループのとてつもない資金力(結局そこかよ)。

最初に櫻田社長が我がイニングナイングループを、アパレルやらメディアまで手がける超大企業!って紹介したんだけど、だけど、そうはいっても、その設定、いる!?と思ったんです(失礼)。

でもそれは、SBO部という、究極の福利厚生…少なくない人材を使ってまで社員たちを地道にサポートしていく…を成し遂げるため、そのことに不自然さを与えないための、イニングナインの資金力とばかり思っていたのに、まさかまさか、最終回にきて、新球団設立という“ぶち上げ”があるとは。そのための伏線だったとは、感心するばかりです。

だって普通、急に、なんの伏線もなく、新球団設立とか言ったら、バカ言ってんじゃないよ!ってなるじゃないですか(資金力あるって知ってても、は?って思ったけど…おい!)。

だけど、そのあまりある資金力でもって、究極の福利厚生まで目指しちゃう会社なんだから、そら新球団も設立できちゃうほどの資金力あるよねって、ちゃんとそこに説得力あったわけじゃないですか、ねぇ??(誰に)

で、個人的には「新球団設立」というでかい話だけでなく、最終回には、ちゃーんと大翔の一人息子・直斗くん(小山蒼海)も登場して眼福♡…じゃない…ちゃーんと、大翔のお父さんとしての今後も丁寧に描かれるので、すべてがほほえましくもあり、夢と希望もあり、そしてSBO部最後の茶番もあり(おい!)と、『バントマン』ファンには全方位で納得と笑いと感動の最終回!!とにかく、最後の最後まで見逃せませんよ!!!

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…うん、だけど、だけど、それはそう…そうではあるんだけど、中日ドラゴンズファンとしては、やっぱり、櫻田社長、その資金力を…いや、櫻田社長が無理なら、次クールの、ハルコ!!最強のオバハン!!中島ハルコ姉さん!!!その、その資金力を、ライデ・・(しつこい!)