慧は、数日前に事務所宛てに久保碧の名前と住所だけが記された手紙が投函されたこと、胸騒ぎがして碧に会いに行ったこと、そして今朝、彼女から会いたいというショートメールが届いたことを打ち明ける。
だが訪ねてみると碧が玄関先で死んでいたのだという。樋口は、証拠がないといって慧の証言を信じようとはしなかった。
そのときミコは、あることに気づく。慧は今朝、締美屋の開店直後に店を訪れて大福を購入し、墓参りに行っていたのだ。
締美屋の開店時間は10時半。そこから碧のアパートまでは1時間半ほどかかるため、死亡推定時刻の11時から11時半の間に慧が犯行を行うのは不可能だった。
その時、森野のもとに機動捜査隊の酒井純平(味方良介)から連絡が入り、森野は電話を切ると「犯人がわかりました」と告げる。
犯人は樋口だった。森野は、碧の事件に関してずっと違和感を持っていたという。慧を犯人だとする証拠が残りすぎていたからだった。
そんななかで「悔しかったんじゃないですか?」という樋口の言葉を聞いた森野は、強い違和感を抱き、酒井たちに樋口の自宅を調べさせていた。
樋口の部屋には『歪な十字架』模倣事件に関する記事や写真が大量に貼られており、犯行に使用されたと思われる血痕がついたナイフも見つかった。