<久万真路(監督)コメント>

女優失格の烙印を押され、芸能界を転落しながらも、演じるということに魅せられ、再起復活する理沙の壮絶な人生。原作が持つこの力強い物語に、とても惹(ひ)かれました。

母親の紫花に強制的に演技をすることを強いられ、義務的に演技をしていた理沙は、卓越した演技センスには自ら気づいていなかった。

そんな自分の才能を肯定できない理沙が、壮絶な事件に翻弄されていくうちに覚醒され、いつしか演技をする事を自分の生きる道だと確信していく。

自身の恋愛さえも捨て去ってでも、芝居することにのめり込んでいく理沙。演じることに魅せられてしまった人物ばかりが登場し、物語を織りなしていくこの『女優失格』。

壮絶で愚かだけど、愛おしい作品ができたと思います。

久万真路さん プロフィル

1968年神奈川県横浜市生まれ、大阪府香川県育ち。大阪芸術大学映像学科卒業後、テレビ番組のADを経て、廣木隆一さん、富岡忠文さん、平山秀幸さん、西川美和さん、李相日さんほかの作品に助監督として就く。

監督デビューは、『一度はしたい兄貴の嫁さん』(1997年)。次世代クリエイターの発掘育成を目的にした、コ・フェスタPAO映画『ファの豆腐』 (2011年)で注目を集める。

WEBムービー『SKYSKY』(2014年)は、韓国『順天湾世界動物映画』短編部門に正式出品、『冬のソナタ』のユン・ソクホ監督に絶賛された。

2019年には、King & Prince・永瀬廉さんを初主演に迎えた監督作『うちの執事が言うことには』が公開。ドラマ作品としては、『ワカコ酒 シーズン1〜9』、『東京タワー』(2024年)、『はだかんぼうたち』(2026年)などを監督。