「山根は、俺みたいな“頑張る新種”を見つけて、それに寄生してうまく頑張っている」(田中)

特別展「昆虫 MANIAC」のオープニングセレモニー 昆虫のまねを披露するアンガールズ山根良顕、田中卓志

――山根さんが番組出演中に発見した新種「モトナリヒメコバネナガハネカクシ(通称:モトナリ)」の実物標本と、発見時の映像も展示されています。新種発見とは、人生でなかなかできない経験だと思いますが、運を「持っているな」と思いますか?

山根:こういうお仕事させてもらえているのも、「持っているな」とは思います。運が良くなかったら、なかなかテレビにも出られないと思うので。

田中:ある意味、山根も俺という“新種”を発見しましたからね。

山根:お笑い界の新種を見つけてここまで来ました。

田中:そう思えば山根はネタも書いてないけど、俺みたいな“頑張る新種”を見つけて、それに寄生してうまく頑張っている。

山根:働きアリを針で刺して動くようにして操って(笑)。

田中:俺はそうやって体を乗っ取られて、ネタを一生懸命書いて、無限に働いて最後は干からびて死んでいく(笑)。昆虫の世界ではよくあることを人間の世界でやっています。

アンガールズ山根さんが発見した新種昆虫 「モトナリヒメコバネナガハネカクシ(通称:モトナリ)」の実物標本

――今回の展示は、どんな方におすすめでしょうか?

山根:夏休み中なのでやっぱり子ども、親子連れは当たり前ですけれど、僕らみたいなおじさんがひとりで来ても、ワクワクできて楽しいと思います。

田中:本気で隅々まで見たい人はひとりで来たほうがいいかもしれない。個人で作られていた標本もすごくたくさん展示されていて、図鑑でしか見ていなかった昆虫を標本で見られるだけでめちゃくちゃ楽しいし、「この昆虫って意外に厚みがあるんだな」とか、発見もあります。

山根:ああいうマニアックな標本を家で作っていたら、普通は奥さんに怒られちゃうよね。

田中:そういうマニアックな部分も含めて、好きになってもらわないといけないかもね。逆に、昆虫嫌いな人こそ見に来てほしいと思います。これだけの昆虫の数がいたら、絶対自分好みの昆虫がいると思います。

山根:「うわ、これ何!?」って思いながら見るのも楽しいです。

田中:生態を知っていくうちに好きになることも思います。うちのマネージャーはカブトムシとかの「甲虫」が苦手なんですが、カブトムシってスイカを食べる時に黄色いフサフサの毛が見えて「かわいいな」とか、知らないことを知るだけで興味が出てくると思いますし。

山根:それが気持ち悪いんじゃないの?(笑)。

田中:いや、かわいいんだよ!フルーツ食べてるってすごいかわいいのに(笑)。それに、おじいちゃんが「今何しに台所に来たんだっけ?」みたいな、ふと止まって振り返るような動きを見せる時があるから。

 

――最後にそれぞれ一番好きな昆虫を教えてください。

田中:僕は似ていると言われることも多いのでやっぱり「カマキリ」ですね。カマキリは「ハリガネムシ(※)」に寄生されやすいから。俺は山根というハリガネムシに寄生されていて、傀儡(かいらい)人間になって、水辺でくたばるっていう(笑)。カマキリって昆虫の中でも強いから。俺もカマキリみたいに、吉本芸人とかオードリーの若林(正恭)とかをグワーッ!バキーッ!ってやるから(身振り交えながら)。でも、それだけ強くても寄生されたら終わりっていうね。

※昆虫ではなく、線形動物から進化して分岐した類線形動物に属する生き物。宿主のカマキリを操って水に飛び込ませる。

山根:僕は「ヘラクレスオオカブト」にしようかな。

田中:山根に全然その感じないよ。あんなの(明石家)さんまさんとかだよ。

山根:自分が好きな昆虫だから。小さい頃に伝説の昆虫のように感じていたんですよ。背中の羽だけちょっと色が違うとか、かっこいいなと思っていて。今も変わらないですね。

田中:芸名を「ヘラクレスオオヤマネ」に変えたら?

山根:なんでだよ(笑)。それなら「タナカマキリ」にしなよ。

田中:変えたいけれど事務所の改名手続きが面倒だからね。しょっちゅう芸名変える芸人さんって変わり者が多いから嫌です。やっぱり田中卓志のままでいきます(笑)。