弥生は、謎の情報屋・乾(渡部篤郎)に選挙戦術を伝授されていた。

乾は、雅が有権者の心をつかむには親しみやすさを押し出すしかないと主張。そのためには一票を投じたくなる物語が必要で、乾は“かわいそうなアヒルの子が必死で強大な父と兄に立ち向かう”というストーリーを考えた。

乾のアイデアに対して弥生は「辛気臭い」と言い、“ヘルシーにかわいそう”という打ち出し方を提案する。

雅(河合優実)は弥生(石原さとみ)の選挙戦術で好感度を上げるが…

雅陣営は、お金も人手もないことを逆手に取った選挙戦を展開。

雅は走って選挙区を回り、自分で掲示板にポスターを貼っていく。その様子を世羅が撮影し、SNSにショート動画をアップする。けなげな雅の姿に対して、同情的な反応が増える。

そんななか、千羽17区の候補者がネット番組で討論することになり、雅と颯、もう1人の候補者・八巻徹(吉田ウーロン太)が顔を合わせた。

しかし討論会は、雅と颯がお互いのスキャンダルをあげつらってののしり合う悲惨な内容に。

討論会のあと、控室でも雅と颯は険悪なムードだった。そんな2人のそばに付き添う弥生と夏目。
雅は颯に、中学生の頃の思い出を語り始める。

颯は中学3年の夏休み前、成績が下がってしまった。父の命令で、颯は泣きながら好きだったゲームを全部捨てた。

父のしたことが忘れられない雅は、今も父の言いなりになっている颯に「お父さんの言うこと聞く必要ない」と言う。

颯も、同じ頃に雅が泣いていたことを覚えていると明かす。

雅は、家の本棚にあったルソーの『社会契約論』に興味を持ち、読みふけっていた。その内容に感銘を受けた雅は、祖母・佐和子(丘みつ子)に「政治家になりたい」と語った。

しかし、佐和子は「おじいちゃんもお父さんも、政治家になるような女はお嫌いなのよ」と雅を諭す。自分の夢がかなわないと知った雅は、涙した。

当時を思い出して「俺たちが逆だったら、と思った」と言う颯。さらに、颯は「人も金も動いているんだから、お前は負ける」と告げた。颯には何か思うところがあるようだった。

雅と颯は、小早川家で話をする。颯は、選挙戦が始まる前にあったことを打ち明ける。

ある日、颯の選挙事務所に士郎の秘書・木内賢明(古館寛治)が訪れた。木内は、党の県連で“季節のご挨拶”を渡すという。

颯は“季節のご挨拶”とは何なのか、教えてほしいと頼む。それは、現金の入った封筒だった。公然と買収が行われていると知った颯は、ショックを受ける。

夏目は颯に、選挙では市議や県議の協力が必要で、票を取りまとめてもらう手間賃として選挙違反スレスレの方法で現金を渡していると説明した。