小島は落合に、進藤を迎え入れてほしいと直談判。すると落合は、進藤に悪い噂が立っていると言う。

小島は辻に、進藤の噂について尋ねる。辻は、進藤が前にいた病院で若い医師をパワハラでつぶしたらしいという話を教える。

進藤(江口洋介)は大切な後輩医師を守れなかったことが心の傷になっていて…

小島は、進藤が勤務していた平塚記念病院を訪ねた。そこでは、かつて小島が指導した広瀬斎(風間俊介)が救命救急センターの医局長を務めていた。小島は広瀬から、進藤の話を聞く。

広瀬は進藤と面識はなかったが、進藤と若手医師の間に起こったことを聞いていて、進藤によるパワハラはなかったと断言。

コロナ禍の2020年夏。進藤らは過酷な状況で患者の対応に追われる日々を送っていた。当時、後輩・宮沢想(鈴木伸之)に目をかけていたという進藤。想は命を救うために全力を注ぎ、進藤と同じ姿勢で仕事に取り組む医師だった。

しかし、治療の甲斐なく、患者は次々と亡くなってしまう。想はやがて、無力感に襲われるように。進藤は想の異変に気づかず、「あきらめるな」と激励し続けた。ついに想はパニック障害を起こし、医師を辞める。

小島は、進藤がそのことを後悔していると知り…。

その頃、進藤は、コロナ禍での出来事を思い返していた。

休憩時間、進藤は想の聴診器に刻まれた文章は何なのかと尋ねた。想は、“I SOLEMNLY PLEDGE to dedicate my life to the service of humanity”という世界医師会ジュネーブ宣言の文言だと語る。

“私は、私の人生を人類への奉仕に捧げることを厳粛に誓う”という意味だった。

その言葉はまさに進藤のことであり、医師としての理想だと言う想。進藤を心から尊敬していた想は「いつか、あなたを越えてみせますから」と笑った。

ある日、進藤は、床にヒザをつく想を見つける。限界を超えてしまった想は、手を貸そうとする進藤を拒否して息も絶え絶えに立ち上がり「こんなことして何になる!」と、聴診器を床にたたきつけて去っていってしまった。

進藤が苦い思い出をかみしめていると、ホットラインが鳴った。

激しい胸の痛みで倒れた女性が搬送されてくる。宮沢は、心筋梗塞と判断してカテーテル手術をしようとする。

そこに進藤が現れ、女性は心筋梗塞ではなく、おう吐していると告げた。進藤は、女性の服の袖口に吐しゃ物による汚れがあるのを見つけていた。

女性の右手には“吐きダコ”があり、彼女がダイエット目的で食べては吐くことを繰り返すおう吐癖があるとみられた。

進藤は、食道破裂と診断。一刻も早くオペしなければ、女性は死んでしまう。オペは自分がやると主張する宮沢に、進藤は「今のお前にこの患者は救えない」と告げる。

進藤は、食道破裂のオペを完ぺきな速さと正確さで行う。進藤のオペに圧倒される宮沢。

このオペを最後にして都立第三病院を去ろうとする進藤に、宮沢が「いつか、あなたを越えてみせますから!」と声をかけた。

進藤は、宮沢の聴診器に想の聴診器と同じ文言が刻まれていることに気づく。進藤が尋ねると、宮沢は、兄からもらったものだと答えた。宮沢は、想の弟だったのだ。

長い夜が明け、進藤と小島は語り合う。小島は、進藤がこの病院に必要だと訴える。

朝、救命救急センターにホットラインが鳴る。電話を取ったのは、進藤。

スタッフたちが驚きの目で見つめるなか、進藤は傷病者の受け入れ要請に「搬送を受け入れます」と答えて、仕事を始める――。

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