9月18日(金)、2026年日本民間放送連盟賞の発表がに行われ、技術部門で「ミラノ五輪におけるオールクラウドプロダクションの実現とバーチャルデータ最適化システムの開発」が技術部門で優秀賞を受賞しました。

海外スポーツ中継制作の新たなモデルを確立

日本民間放送連盟賞は、質の高い番組がより多く制作・放送されることを促すとともに、CM制作や技術開発の質的向上と、放送による社会貢献活動等のより一層の発展を図ることを目的に、日本民間放送連盟が1953年に創設した賞。

部門・種目別に審査を行い、優秀な成績と認められる作品および民放の信用と権威を高めたと認められる活動を表彰する。2018年からは日本放送文化大賞と一本化され、学識経験者らによる選考を経た質の高い作品を、改めて視聴者・聴取者という別の視点からラジオ・テレビ別に選考を行い、国民の期待に応えるとともに放送文化の向上に寄与した作品をグランプリ、準グランプリとして表彰しています。

2026年のグランプリ、準グランプリの発表・表彰は、11月10日(火)の民放連大会で行われる予定です。

「ミラノ五輪におけるオールクラウドプロダクションの実現とバーチャルデータ最適化システムの開発」は、近年急速に進展するクラウド技術の普及を背景に、番組制作機器のソフトウェア化やIP伝送技術の成熟を踏まえ、番組制作のクラウド化(クラウドプロダクション)を推進した取り組み。

近年のオリンピックに代表される国際スポーツイベントの番組制作では、放送権料の高騰に加え、国際回線費、現地での設備構築費、機材輸送費などの増大により、コストおよび運用負荷の削減が大きな課題となっていました。

こうした課題に対し、フジテレビは五輪番組制作におけるクラウドプロダクションの導入を検討し、パリ五輪において実証実験(PoC)を実施。

その結果得られた遅延などの技術的課題について、各メーカーと連携しながら関連ソフトウェアの検証・改善を継続的に推進。

また、演出上不可欠なバーチャル用のカメラデータの分配方式やフレーム周波数の最適化システムを独自に開発しました。

これらの成果により、ミラノ五輪中継における自社制作部分の全日程クラウドプロダクションを実現。

回線費、現地セットアップ費、機材輸送費の大幅な削減を達成するとともに、制作品質の維持・向上を両立しました。

本取り組みは、海外スポーツ中継制作の新たなモデルを確立するとともに、放送制作技術の高度化と効率化に大きく貢献した点が高く評価されました。